秋の立山連峰(2)

2日目の朝はテンション上がらなかった。 昨日の受付時にはまだ剱岳に登るつもりだったので、朝食はお弁当にしてもらうことにしたのだが、剱岳に登らないのであれば、早出の必要もないし、お弁当にしなければ良かったと後悔することになった。 それ以外にも前日いくつか失策があった。ザックの中の荷物も一部濡らしてしまっていた。また、手袋は中まで完全に濡れてしまい、乾かすことができなかった。 とにかく荷物をまとめて小屋を出ると、昨日とはうって変わって快晴だった。しかし、雪がついて凍結していた。これではやはり剱岳に登ろうとは思えない。 昨日来た道を引き返して、別山乗越へ向かう。
朝の剱岳

朝の剱岳(手前は剣山荘)

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秋の立山連峰(1)

昨年の夏、計画していたものの、実現せず。今年の夏も行けなかった。が、最後のチャンスに賭けてみることにした。 剣山荘の営業は10月12日までということだった。 3連休は天気も良さそうだし、これはいいと思ったのだが、予報を見ると、富山方面は連休初日は雨らしい。2日目からは晴れなので、行ってみることにした。 信濃大町からアルペンルートで室堂へ向かう。 扇沢に着いた時点では天気は良さそうだった。予報ははずれたか! と思ったのだが・・・ 黒部ダムに行ってみると、立山方面は雲がかかっていた。やっぱり、晴れとはいかなかったか・・・ 室堂はやっぱりガスがかかっていて、展望なし。 8時17分、室堂を出発。 まずは一ノ越を目指して歩いていった。 室堂から一ノ越までは石畳の道で登山道というよりも遊歩道である。 8時51分、一ノ越に到着。ここまでは順調に進んでいた。 一ノ越からは普通の登山道で傾斜も急になる。 見るべき物もなく、ひたすら登っていく。 やがて、雄山山頂の三角点に到着。その少し前から雨(というかあられか?)が降ってきた。時計を見ると、12時18分だった。 えっ!? おかしい! 一ノ越から3時間以上かかったなんて嘘でしょう? 単調な登りだったが、そんな長時間かかったはずがない。 室堂を出発した時間を勘違いしていたのか? いろいろと考えてみるが、どうも納得いかない。 夜行でほとんど眠れなかったので、登山中にどこかで眠っていたとでもいうのだろうか? しかし、室堂から雄山まで一度も休憩などしていないのだ。 とはいえ、どんなに納得いかないとしても現実を直視しなければならない。 雨を避けてしばらく休憩し、雨具を着た。 出発前には雨がやんでいたので、山頂の証拠写真だけ撮っておいた。
雄山

雄山

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活動再開

ようやく活動再開。 久しぶりのお山である。 今回は原点に戻って表尾根を登っていくことにした。 朝のうちは晴れていて、二ノ塔に着いた頃は富士山の山頂こそ雲がかかっていたものの、裾野の部分は見えていた。 しかし、三ノ塔に登ると、すでに塔ノ岳の山頂は雲に隠されてしまっていた。 そこで、展望はあきらめて、花を探して歩くことにした。 まだ早いと思っていたが、すでにセンブリが咲き始めていた。
センブリ

センブリ咲き始め

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7年ぶりの檜洞

檜洞(沢)にはかつては沢沿いに登山道があったらしい。 登山道が消失した後もガイドブックには檜洞丸への古典的登路として紹介されていた。 難しい滝登りはなく、沢登りというより沢歩きではあるが、好きなコースである。 「ウォーターウォーキング」という本でも超お勧めのコースとして紹介されている。 青崩隧道がしばらく不通になっていたこともあって、随分とご無沙汰してしまったが、久しぶりに檜洞を遡行することにした。 玄倉からユーシンまでが長い。 檜洞も流程が長く、稜線に上がるまでけっこう時間がかかるので、あまりのんびりもしていられない。本当はのんびり一泊二日で行きたいところである。 玄倉林道ではあちこちでヤマユリが咲いていた。
ヤマユリ

ヤマユリ

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