In the Present – Live from Lyon

イン・ザ・プレゼント~ライヴ・フロム・リヨン(DVD付)イエスの2009年のライブが発売になった。最新ライブではない。 ジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマンが病欠のため、キーボードはリックの息子のオリヴァー・ウェイクマンで、ボーカルはトリビュートバンドで活動しておりYouTubeで見つけたというベノワ・デイヴィッドである。 ベノワ・デイヴィッドのボーカルはジョン・アンダーソンによく似ているので、案外、違和感がない。 お馴染みの曲が多いが、ジョンが不在ということもあって1980年の「ドラマ」から「Tempus Fugit」と「Machine Messiah」を演奏しているのがよい。また、意外なところでセカンド・アルバムから「Astral Traveller」を演奏している。

「ミレニアム2 火と戯れる女」

ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)「ミレニアム2 火と戯れる女」上・下巻が文庫判で発売になったので、さっそく読んだが、あまりの凄さに圧倒されてしまった。 「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」でミカエルが雇った調査員リスベット・サランデルが主役になって再登場する。 義務教育を修了しておらず、無能力者として後見人が付けられているが、その実、優秀な調査員であり、ハッカーであるリスベット。強烈な個性の持ち主だが、非常に謎の多い女性であるリスベットの秘められた過去が明らかにされる。 ミカエルの前から姿を消したリスベットが殺人事件の容疑者として指名手配されてしまう。リスベットの無実を信じるミカエルは自分のパソコンにリスベット宛のメッセージを保存する。ハッカーであるリスベットがミカエルのパソコンに侵入して見てくれることを期待したのだ。そして、実際にリスベットがそれを見て、ミカエルのパソコンに返信を書き込む。 ミカエルは必死になってリスベットを助けようとするが、最後にはミカエルに別れを告げ、たった一人で世界を相手に戦おうとするリスベット。 まったく、「ミレニアム2」におけるリスベットには完全にまいってしまった。 そして、終盤における衝撃の展開には「え~~~っ! そんな~~~っ!?」 これはスゴイ! 12月に文庫判が発売される「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」も期待大である。 ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」については、これまで書いていなかったが、もちろん、こちらもなかなかおもしろかった。ハリウッド映画化されて、来年2月には日本でも公開されるらしい。しかし、「ミレニアム2 火と戯れる女」はそれ以上にすごかった。 ところで、「ミレニアム」の作者はスウェーデン人であり、「ミレニアム」の舞台もスウェーデンである。そんなわけで、読み始めた当初は、おもしろいけど、馴染みのないような名前が多く、名前が覚えられなかった。いまだにミカエルのフルネーム(ミカエル・ブルムクヴィスト)を正確に言える自信がない。(読む分には問題ないけど。)

「ぼんくら」

ぼんくら(上) (講談社文庫)なにげに読んでみたが、人物造形がよくておもしろい。 ぼんくら同心、井筒平四郎は面倒くさいことが嫌いで、けっこういい加減なところがある。 そもそも家督を継ごうなどとは思っておらず、同心のお役目などまっぴら御免だった。町人たちに混じり、手習いややっとうを教えたりしながら気楽に世渡りしようと目論んでいたのだが、三人の兄が病弱だったり早世したり他家の養子に望まれたりして、意に反して家督を継ぐことになってしまったのだった。 また、子供好きではないが、そのくせ、妙に子供に好かれる。細君に言わせると、自身が子供なので、子供らは仲間を見つけて寄ってくるのだという。 平四郎夫婦に子供がいないので、いずれは養子をもらおうということになるのだが、その候補となって、連れて歩くことになるのが甥の弓之助である。何でも計ってしまうこの弓之助という子供がけっこう鋭くて、平四郎も弓之助からヒントをもらう。かと思うと、風鈴を買ってやれば子供らしく喜んだりして、平四郎は子供を持つというのがこんなに面白いことならば、もっと早くにやっておけば良かった思うのだった。 平四郎の中間である小平次は「うへえ」というのが口癖である。だが、小平次が「うへえ」と言う前に平四郎が「うへえ」と合いの手を入れたら、言うことがなくなった小平次はただ口を開いていたりして、おかしい。 「おでこ」と呼ばれる少年もおもしろい。茂七親分のところにいる少年で物覚えが良く、後々のために残しておいた方がよさそうな話の切れっぱしや人の名前、出来事のあれこれを覚えており、愛嬌のある調子をつけて話すのだが、話の途中で質問などするといけない。聞いたとおりに、そっくりそのまま順番にそらんじているだけなので、話の途中で遮ると、頭っから巻き戻してしゃべり直さないと駄目なのだ。 ときどき登場しては、話を頭の中に書き込んでいくのだが、黒目を上に寄せて記憶する姿がおかしい。 話をそのまま記憶していくのはたいへんだから、長くなると休ませなければならず、休ませると、黒目がまぶたの内側から降りてくるのだ。 時代物のミステリーということになるが、ストーリーそのものよりも生き生きとした登場人物の姿を追いかけるのが楽しかった。 さらさらと読み進み、あっという間に読み終わってしまったという感じがする。

Popular Posts

WordPressはプラグインを利用することによって、様々な機能を追加することが可能である。 すでにいろいろなプラグインを利用しているが、先日、「Popular Posts」というプラグインを使い始めた。 これは、ブログの人気記事を表示するプラグインである。 いったい、どの記事が多く読まれているのだろう? と思ったら、意外な結果を見ることになった。 どうでもいいような記事が上位に表示されていたのである。 (サイドバーのウィジェットに表示されています。) よく読まれている記事というよりも、Googleの検索でよく引っかかる記事といったほうがよさそうである。 はたして、現状でこのプラグインを使う意味があるのだろうか? ちょっと考えてしまう。

相互リンクの申し込み

ときどき「相互リンクしませんか」といったメールが届くことがある。 しかし、最近は、首をひねることも多い。 丹沢とも登山ともまったく関係のないサイトから相互リンクの申し込みが来ることもあるのだ。 私のサイトを見ていて「良い」と思って、リンクしてくれるのならありがたいことだが、そうではないのだ。 単に他のサイトからリンクしてもらうために、相互リンクの申し込みをしているのだ。 関係のないサイトにリンクしてもらっても、リンクをクリックして訪れてくれる人などいないだろう。でも、それでもかまわないのだ。 リンクさえはってもらえば、クリックしてくれなくてもいい。 SEO(サーチエンジン最適化)が目的だろう。 他の多くのサイトからリンクされることにより、Googleに重要なサイトであると認識させ、Googleの検索順位を上げて、アクセスを増やそうというのであろう。 そのためにYahoo!のカテゴリーに登録されているサイトに軒並み相互リンクを申し込んでいる・・・なんだか見え見えの申し込みのメールを見ると、どうしたものかと思ってしまう。