「丹沢登山百年の歩み」

以前、どこかでこの本のことを読んだ気がしたが、現物を見ることもなかったので、すっかり忘れ去っていた。(あらためて調べてみたところ、神奈川県山岳連盟のサイトに記事があったのでここで見たのだろう。) ところが、先日、思わぬところで、この本をいただき、その内容を知ることができた。 写真家の田中茂さんが編集し、自費出版した本である。 昔の写真や資料が多数掲載されていて参考になるが、それとともに現在の荒廃した丹沢の再生への願いがこめられた本である。 古い写真はそもそも多くは残っていないだろうから、他で見たことのある写真も少なくないが、初めて見る写真も多数に登る。 昭和30年の国体登山部門が丹沢山塊で開催されることによって、登山道が整備され山小屋が建てられて、丹沢が広く知らしめられることになったが、その後のオーバーユースによって急速に荒廃していった。 昭和40年代に登山者が捨てていったゴミの山はすさまじかったようで、ゴミの持ち帰りということに関しては、現在はマナーがよくなったと言える。しかし、その後も荒廃の度合いは進んで行く一方であり、本当にこのままでは危ない。すべての登山者が意識をあらためなければ・・・

電子書籍版「ミレニアム」

12月16日、「ミレニアム」三部作の電子書籍版が発売になった。紙の書籍ではそれぞれ上・下巻に分かれ、全6巻となっていたが、電子書籍版は各巻とも上・下合本であり、各巻とも期間限定特別価格900円(通常1,200円)となっている。紙の本は上・下巻に分けてもけっこうな厚さになるが、電子書籍ではページ数が多くなっても分冊する必要がないわけである。 文庫判では第一部が上・下各840円、第二部が各924円、第三部が各945円だったのが、期間限定とはいえ、上・下合本で各900円(いずれも税込み)というのも安い。 そして、文庫判ではトータルで3,000ページに及び、けっこう場所を取るが、電子書籍の場合は置き場所に困らないのがいい。 文庫判は第一部が9月、第二部が11月、そして第三部は今月上旬に発売になったばかりだった。こんなに早く電子書籍版が出るとわかっていたら、待っていたものを・・・

「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」を読み終えた。「ミレニアム」の第三部は「ミレニアム2 火と戯れる女」のラストからそのまま続いている。 秘密の組織がその秘密を守るために、証拠品を奪い、秘密に関わるメンバーを殺害するなど思い切った行動に出てくる。そして、リスベット・サランデルを精神科病院へ収容すべく画策する。 かつて、秘密の組織によって仕組まれた精神鑑定により精神科病院に収容され、今なお後見人が付けられているリスベットは不利な立場に立たされている。精神科医が秘密の組織と結託しており、裁判でリスベットが精神を病んでいるとされれば、いくらリスベットが真実を証言しても受け入れられないのだ。 リスベットが国家機密の犠牲になってきた事実を知った首相もリスベットを助けることはできない。司法権を侵すことはできないのだ。リスベットが裁判で戦って勝つ以外に方法がない。さもなければ、再び精神科病院に収容されてすべてが闇に葬られることになる。 そして、リスベットの裁判が始まる・・・ 「ミレニアム」三部作を読み終えた。作者のスティーグ・ラーソンは第三部の執筆に入った時点で第五部までのストーリーができあがっており、最終的には十部作とするつもりだったらしい。ところが、第三部を書き上げ、第四部の執筆を開始したところで、第一部の発売を待つことなく心筋梗塞で50歳という若さで死去してしまった。なんとも残念なことである。第四部の原稿が200ページほどパソコンに残っていると言う。はたして、これが将来発表されることがあるかどうかわからない。しかし、読んでみたいな~~~

Yes来春来日

2012年4月、Yesが9年ぶりに来日することが決まったらしい。 4月18日と19日に渋谷公会堂での公演が予定されているようだ。 ボーカルがジョン・アンダーソンでないのは寂しい気がするが、そのかわりに「ドラマ」収録の曲なども演奏するだろうから、これはこれで楽しめそうな気もする。 とにかく、まずはチケットをゲットしなければ・・・

月食

実はこれまで皆既月食を見たことがなかった。部分月食は見たことがあったが、赤銅色に染まる月を見たことはなかった。 なので、昨日、初めて皆既月食を見ることができたのだった。 まともな三脚がなかったので、かなりいい加減に撮った。まあ、単なる参考写真でしかないが、カメラの設定をどうするかといった基本的なことがわかったので、意味はあった。 普段、測光モードは評価測光で撮影しているが、これで月を撮ろうとすると、露出オーバーで月が真っ白になってしまうので、スポット測光で撮影である。 (月食が始まる頃) (かなり欠けた) (皆既月食の赤い月)