「キリストのクローン/真実」

キリストのクローン/真実 (創元推理文庫)前作「キリストのクローン/新生」を読んでから半年待たされたが、ストーリーの方は前作から時間を置かずに始まる。 3個の小惑星が地球に接近。 そして、地球的規模での災厄に見舞われる。 黙示録の世界が現実と化していく・・・ 恐るべき災厄に見舞われていく描写もすごいが、後半でキリストのクローンであるクリストファーの語ることは驚天動地の内容である。 聖書における神の記述には、疑問に思えるようなことが多くある。なぜ神が人間を苦しめるようなことをするのか? それでは神ではなく悪魔ではないか? その回答がここにある。クリストファーが明らかにした真実は・・・ 神と悪魔の転倒。 この小説がキリスト教の国ではどのように受け止められているのか気になるところである。 三部作の完結編では、クリストファーが救世主として本格的に動きだすらしいのだが、しかし、必ずや予想を裏切られることになるらしい。いったい、どんな展開が待っているのか気になるところである。早く続きを読みたいところだが、やはり来年まで待たなければならないのだろうか?

Joyful Noteのデータ修正

KENT-WEBで配布しているフリーソフトのCGI掲示板「Joyful Note」を使い始めたのは2005年の1月である。 以来、ずっと使い続けているものの、スパム投稿の増加に伴って、他のサイトで配布している改造版に変更したり、また、複数画像を投稿可能な掲示板に変更したこともあった。とはいえ、これらの掲示板は「Joyful Note」の改造版であるため、掲示板を変更しても、それまでに投稿されたデータは問題なく表示することができた。 今年になって、再びKENT-WEBで配布している「Joyful Note」に戻すことにしたのだが、ここでちょっと問題が発生した。 複数の画像を投稿できなくなったので、以前、一度に複数の画像を投稿されていた場合、そのうちの1枚のみを表示するようにしておいた。 が、他にも問題があった。 投稿ログの保存形式が掲示板によって若干異なっていたため、リンクが正しく表示されなくなっていた。そこで投稿ログの参照URLの部分を1つずつ修正することになった。 1つずつ修正しなければならないので、面倒と言えば面倒だが、まあ大したことはなかった。 一番の問題は過去ログである。 「Joyful Note」は何度もアップグレードしており、いろいろと機能が追加されているのだが、v2に際して、v1.xxの過去ログを流用することができなくなっていたのである。 過去ログを見る人は少ないかもしれないが、せっかく投稿してもらったものが読めなくなるのは惜しいことである。そこで古いバージョンの過去ログを新しいバージョンの形式に書き直して復活させることにした。 ログファイルはテキストファイルなので、過去ログファイルをテキストエディターで開いて編集するだけである。編集したら、サーバーにアップロードして、実際に開いてみる。編集する際にミスがあれば正しく表示されないので、すぐにわかる。 しかし・・・過去ログを1つずつ編集するのは気の遠くなるような作業である。 1日でできるようなものではなかった。 目がしょぼしょぼして、一気に作業するのは断念した。 ちまちまと少しずつ編集していくことにしよう。 「Joyful Note」の過去ログを流用できなかったのは痛かったが、投稿キーによるスパム投稿対策が可能になったり、アルバム表示機能が追加されたりしており、機能が向上しているのは確かである。

Sony Readerが.book形式に対応

Sony Readerがファームウェアのアップデートによりドットブック(.book)形式に対応となった。 電子書籍には複数のフォーマットが存在する。 せっかく読みたい本が電子書籍化されても、それが自分の電子書籍リーダーに対応していなければ意味がない。 だから、電子書籍リーダーはなるべく多くのフォーマットに対応していてほしいところである。 もっともフォーマットが複数あるといっても、むやみやたらと多くのフォーマットが乱立しているわけではないので、さほど難しい問題でもないだろうとは思っていた。 今のところ、PDF、XMDF、.bookに対応していれば困ることはない。 講談社で今年の春からXMDF形式の販売を終了して、.book形式のみの販売となっていたが、Sony Readerが.book形式に対応したので、講談社の電子書籍も読めるようになった。 個人的には、以前CD-ROM版を購入した「地球樹の女神」などの本が読みやすくなった。 「地球樹の女神」の場合、CD-ROMには、PDFと.bookの2種類のファイルが収録されていて、どちらでも読むことができた。 Sony ReaderではPDFを読むことはできたが、画面が小さいため文字も小さくなって読みづらかった。しかし、.book形式に対応したおかげで、読みやすい字の大きさにして読むことができるようになった。 ファームウェアのアップデートによって機能向上が図られることがわかったことにも安堵した。いくら新しいフォーマットに対応するといっても、新製品に買い替えなければならないとしたら腹立たしいことである。ファームウェアのアップデートなら無料だし、インターネットに接続するだけだから、簡単に済んでしまうからありがたい。

Fly from Here

フライ・フロム・ヒアイエスのニュー・アルバムがまもなくリリースされる。ヨーロッパやアメリカに先駆けて、6月22日に日本で発売となる。2001年の「Magnification」以来となるので、実に10年ぶりの新作である。

一時、活動休止していたりもしたが、メンバーの方はまた大きく変わってしまった。
2008年のバンド結成40周年のツアーの時点で、すでにRick Wakemanに変わって息子のOliver Wakemanが参加、Jon Andersonも病欠のため代役としてBenoit Davidが参加した。Jon Andersonが回復後もYes復帰とならず、Benoit Davidが正式メンバーとなって次作のレコーディングを行うことがアナウンスされた。
そして、今年の春にニュー・アルバム「Fly from Here」の発売予定が発表されたときにはキーボードがOliver WakemanからGeoff Downesに変わっていたので、またまた驚きである。AsiaのGeoff Downesは1980年の「Drama」のときのメンバーだったので、30年ぶりにYesに復帰したことになるが、Geoff Downesが参加したのは「Drama」のみなので、あまり「復帰」というイメージではない。

Jon Anderson不在で行われたツアーでは、「Drama」収録の曲も演奏したりしていて、それはそれで聴いてみたいとは思うものの、Yesの顔ともいうべきJon Andersonが参加していないのは寂しい気がする。
7月から北アメリカ、11月からはヨーロッパでのツアーが予定されているが、日本にも来てくれないものだろうか。

フィリップ・マーロウの日本版

そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))読み始めてすぐに「これは良い」と思った。 一つ一つの文章が良い。「私は・・・」というように、すべて私立探偵・沢崎の視点で語られるので、沢崎の語り口が良いとも言える。 そして、それはフィリップ・マーロウを主人公とするレイモンド・チャンドラーの小説とよく似ている。 チャンドラーの小説と同じ感覚で読み進めていくことになった。 作者の原尞自身、レイモンド・チャンドラーの小説を愛読し、強く影響を受けているので、いかにもといった感じである。 フィリップ・マーロウはチェスが趣味で、一人で名人の棋譜を並べたりする場面があるが、沢崎は囲碁が趣味で新聞の囲碁欄を読む場面がある。このあたりにもチャンドラーへのオマージュが感じられる。 寡作な作家であることもチャンドラーと似ている。原尞は1988年にデビューしてから、長編は4作しか発表していない。(他に短編集とエッセイがある。)レイモンド・チャンドラーも寡作で長編は7作で、しかもその多くは短編を継ぎ接ぎし、長編として構成し直したものである。 「そして夜は甦る」と「私が殺した少女」を読んだ。どちらも良かったので、あとの2作も近いうちに読むことにしたい。