前作「キリストのクローン/新生」を読んでから半年待たされたが、ストーリーの方は前作から時間を置かずに始まる。
3個の小惑星が地球に接近。
そして、地球的規模での災厄に見舞われる。
黙示録の世界が現実と化していく・・・
恐るべき災厄に見舞われていく描写もすごいが、後半でキリストのクローンであるクリストファーの語ることは驚天動地の内容である。
聖書における神の記述には、疑問に思えるようなことが多くある。なぜ神が人間を苦しめるようなことをするのか? それでは神ではなく悪魔ではないか?
その回答がここにある。クリストファーが明らかにした真実は・・・
神と悪魔の転倒。
この小説がキリスト教の国ではどのように受け止められているのか気になるところである。
三部作の完結編では、クリストファーが救世主として本格的に動きだすらしいのだが、しかし、必ずや予想を裏切られることになるらしい。いったい、どんな展開が待っているのか気になるところである。早く続きを読みたいところだが、やはり来年まで待たなければならないのだろうか?