「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」を読み終えた。「ミレニアム」の第三部は「ミレニアム2 火と戯れる女」のラストからそのまま続いている。 秘密の組織がその秘密を守るために、証拠品を奪い、秘密に関わるメンバーを殺害するなど思い切った行動に出てくる。そして、リスベット・サランデルを精神科病院へ収容すべく画策する。 かつて、秘密の組織によって仕組まれた精神鑑定により精神科病院に収容され、今なお後見人が付けられているリスベットは不利な立場に立たされている。精神科医が秘密の組織と結託しており、裁判でリスベットが精神を病んでいるとされれば、いくらリスベットが真実を証言しても受け入れられないのだ。 リスベットが国家機密の犠牲になってきた事実を知った首相もリスベットを助けることはできない。司法権を侵すことはできないのだ。リスベットが裁判で戦って勝つ以外に方法がない。さもなければ、再び精神科病院に収容されてすべてが闇に葬られることになる。 そして、リスベットの裁判が始まる・・・ 「ミレニアム」三部作を読み終えた。作者のスティーグ・ラーソンは第三部の執筆に入った時点で第五部までのストーリーができあがっており、最終的には十部作とするつもりだったらしい。ところが、第三部を書き上げ、第四部の執筆を開始したところで、第一部の発売を待つことなく心筋梗塞で50歳という若さで死去してしまった。なんとも残念なことである。第四部の原稿が200ページほどパソコンに残っていると言う。はたして、これが将来発表されることがあるかどうかわからない。しかし、読んでみたいな~~~

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