花情報の掲載について

10年前には、個人サイトを作ってネットで情報発信している人などごくわずかだった。 しかし、ブログやヤマレコなどの登場により、ネットで情報発信する人が爆発的に増えた。 ネットで手軽に情報収集できるのは便利であるが、弊害も大きくなっているようである。 希少植物に関する情報を安易に公開すれば、盗掘される危険が増大する。 これまで希少植物に関する情報発信については注意してきたつもりだが、他のブログなどで書かれることが多くなってしまったようである。中には、花に興味がないのに希少種だからと書いてしまう人もいるようである。(まったく、余計なことをしてくれるものである。) ネット情報の氾濫により、もはや危険レベルにあるのではないか? と心配になってしまう。 ビジターセンターの自然情報などを見ると、盗掘の恐れのある花の情報は安易に掲載しないようにしているようである。 やはり個人サイトやブログでも安易に情報を掲載しないよう注意が必要であろう。 私も最近は希少植物の情報はレポートに掲載しない方針にしているが、希少植物と知らずに掲載してしまうこともあったので、もっと注意していくことにしよう。 基本的な考え方 1 盗掘の恐れのある花の情報は掲載しない。(これが一番) 2 写真を掲載する際は、登山ルートなど場所が推測されそうな情報は書かない。 3 写真を掲載しても、花の名前を書かない。(名前を書かなければGoogleで検索されることを防ぐことができる。)

「ウォーターウォーキング2」

ウォーターウォーキング〈2〉沢登りというと危険も伴うため気軽に初心者に勧められるものではないが、誰でも楽しめる簡単な沢歩きを紹介したガイドブック「ウォーターウォーキング」の第2集が発売になった。 さっそく書店でチェックしようと思っていたら、またまた「低山山歩」のテッちゃんからサイン本をいただいてしまった。(またまた、ありがとうございました。) 夏の暑い日、丹沢あたりの山歩きでは汗だくになってしまうが、沢歩きは涼しくて気持ちがよい。この本にあるような沢歩きなら誰でも楽しめる。初心者にお薦めの本である。

「ともに登らんあの嶺に」

丹沢で天狗さんといったら有名である。 天狗さんを知らない人はもぐりと言いたいところだが、最近は知らない人が多いのかもしれない。ハンス・シュトルテさんというドイツ人で、「丹沢夜話」のシリーズで有名だが、すでに「丹沢夜話」と「続丹沢夜話」は売り切れになっているし、「続々丹沢夜話」にしても書店で目にする機会も滅多にないだろうから。 ところで、先日、「ともに登らんあの嶺に」という本を頂いた。「天狗さんと栄光学園山岳部」という副題が付いたDVD付きの本である。 天狗さんの帰天から5年となる今年の8月に栄光学園山岳部OB会が発行した文集である。 非売品であり、この本の存在すら知らなかった私がこの本を手にしているのも不思議なものだが、実は、栄光学園山岳部OBの方がこの本を贈ってくれたのである。 内容は栄光学園山岳部創設から廃部までの歩みと教員OBや山岳部OBなどの寄稿文からなる。300ページ近いボリュームがあるのは、それだけ山岳部OBからの投稿が寄せられたということであり、いかに天狗さんが慕われていたかがわかるようだ。 DVDには、栄光ヒュッテでの天狗さんの映像やNHK放送による天狗さんの談話の音声情報も収録されており、貴重な資料である。 何の面識もない私に贈ってくださった栄光山岳部OB氏には深く感謝しています。 「ともに登らんあの嶺に」

「東丹沢登山詳細図」

東丹沢登山詳細図丹沢の新しい登山地図が発売になった。「東丹沢登山詳細図」である。縮尺16,500分の1でかなりマイナーなルートが掲載されている。自粛要請のあるルートまで掲載されているのはどうかとも思うが・・・ その一方で、書策新道は廃道とされており、破線で記載があるだけとなっている。 全110コースのガイドがあり、ルートのグレード、距離、コースタイム、そしてヤマビルも多いので「ヒル指標」も載せられている。 一般には勧められないルートまで掲載してしまうことには疑問も感じるが、情報量が多くて参考になることは確かである。

「丹沢の自然図鑑」

丹沢の自然図鑑 (ネイチャーガイド)ふと、本屋で見つけた新しい本。コースガイドと動植物の図鑑からなる。コースごとに、どんな動植物が見られるか書かれていて参考になる。 また、図鑑の写真は撮影日と場所が書かれているので、見たい花を探しに行く上で参考になる。 こんな花が丹沢にもあるのか!? といった花もけっこう載っているが、希少植物に関しては、当たり前のことだが、具体的な場所は書かれていない。