Delicate Sound of Thunder

ピンク・フロイドが最後に来日したのは1988年3月のことで、日本武道館と代々木オリンピックプールの2回、コンサートを見に行った。 ロジャー・ウォーターズ抜きの再結成というのは残念だったが、コンサート自体は円形スクリーン、ヴァリライト、レーザー光線、巨大なミラーボール・・・その他多彩な照明を駆使し、光と音の洪水とも言える印象深いものだった。 再結成後のピンク・フロイドは2つのライヴ映像をビデオで発売し、1994年のライヴを収録した「Pulse」は多くのボーナス映像を追加して2006年にDVD化されたが、1988年のライヴを収録した「Delicate Sound of Thunder」のほうはDVD化され ずにいた。 ところが、昨年、いつのまにか、この「Delicate Sound of Thunder」の輸入盤DVDが出回った。ブラジル盤のDVDであり、イギリス・アメリカ・日本では発売になっていないところを見ると、バンド側の意図とは無関係に発売されたのだろうか。DVD化されたとはいえ、5.1chではなく2.0chだし、ボーナス映像もない。解説も何もない。単に従来のビデオカセット(またはレーザーディスク)をDVDに移しただけである。それでも、懐かしい映像をDVDで見られるだけで価値がある。 2部構成のコンサートは休憩時間を含めて2時間45分ぐらいだったと記憶している。正味で2時間半といったところだろう。が、DVDに収録されているのは1時間半ちょっとで、まったく不完全な内容である。 未収録の曲をすべて収録した完全版として、いつかリリースしてほしいものである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください