大雪渓は怖い

大雪渓で落石による死亡事故が発生した。 大雪渓での事故はときどきニュースになるので、今回、初めて登っていった際も、気になったことである。 実際、大雪渓を登っていくと、あちらこちらに石というか岩が転がっている。上の方はけっこういっぱいある。 雪渓での落石は音がしないと言うし、今回のルートで一番怖いと思ったと言ったら言い過ぎだろうか? 早いところ大雪渓からは離れたいと思ったことは確かである。 ところで、今回のルートの難所としては、不帰嶮が一番だろう。 ここで問題になるのは不帰嶮の二峰の登りである。クサリ場の連続で、見るからにすごいところだが、登っていく分には、さほど恐怖感もないし、むずかしいわけでもない。(ふつうのおじさん、おばさんたちが大勢歩いていた。) しかし、逆ルートの場合、このクサリ場は下りとなるので、ちょっと怖いかもしれない。 五竜岳からの下りや八峰キレットなどもクサリ場が続くが、こちらはさほど高度感もないので、あっけなく通過してしまうかもしれない。もちろん、油断禁物で慎重に行かねばならないが、(槍や穂高もそうだが)岩登りではないから、腕力で登るような場所があるわけでもない。

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