朝食は5時半からだった。
日の出の時間が6時50分だから、6時20分に山荘を出発すれば間に合うだろうと思った。
適当な時間に出発しようと思ったが、他にも出発の準備をしている人たちがいるから、靴を履くのにもちょっと時間がかかってしまった。
そんなわけで、山荘を出発したのは6時25分だった。急がねば!
速歩で登っていったし、間に合うだろうとは思っていた。
が、しかし、山頂に到着したのはちょうど日の出の時間だったようである。時計を見ると6時47分。山の上は日の出の時間が少し早かったか。
急いでカメラを出して、撮影。とりあえず、日の出の写真は撮れた。
雲取山荘(6:25)→雲取山(6:47-7:00)→七ツ石山(8:06)→鷹ノ巣山(9:35-9:42)→六ツ石山(10:52-11:10)→奥多摩駅(12:56)
雲取山にはこれまで何度か登ったが、いつも日帰りだったこともあり、きれいな展望を楽しむことはなかった。今回、ようやく富士山もきれいに眺められた。奥秩父の山並みや南アルプスもよく見えた。
気温は-10℃以下に下がったのだろうが、風がなかったのでさほど寒さは感じなかった。
しばらく展望を楽しんだら、山頂を出発。
とはいうものの、避難小屋の前まで行くと、さらに展望が開けるので、ここでまたしばらく写真を撮っていた。丹沢山塊もよく見えた。
石尾根を雲取山から奥多摩駅へ向かう。展望を楽しみながら歩いていく。
ブナ坂の分岐からちょっと急坂を登っていくと七ツ石山である。
こちらも展望の良い山頂だが、早くも雲が広がってしまった。富士山は見えるが、バックが青空でないのが残念。
次は鷹ノ巣山へ向かう。
尾根を忠実に歩いていくならアップダウンもあってたいへんだが、南側を巻いていく縦走路は平坦でアップダウンが少ないから、距離こそ長いが楽に歩いていける道である。
避難小屋から登り返していくと鷹ノ巣山である。
かなり雲が広がってしまったが、西のほうは晴れていて南アルプスはくっきり鮮やかに見えた。
鷹ノ巣山から先で急斜面の下りもあったが、それ以外は概ねなだらかな道が続く。
やがて登山道は稜線の北側を行くようになる。六ツ石山は縦走路からちょっとはずれているので、山頂へはちょっと戻るような形で登り返す。最後の休憩ポイントなので、山頂でしばし休憩。
雲取山荘では無料でお湯を分けてもらえたので、腰を下ろしてコーヒーを飲んだ。
六ツ石山からはひたすら下り。下るにつれて雪も少なくなっていく。
適当なところで軽アイゼンをはずし、汗をかかない程度に上着を脱いでいった。
やがて登山道は終わり、神社を通り、奥多摩駅へと下っていった。石尾根を下るとバスに乗る必要がないのがよい。