電子書籍の規格争いの行方は?

通信機能がないことがとやかく言われるが、個人的には気にしていない。 新聞や雑誌を読むとかいうならともかく、小説を読むのが目的だから、読みたい本をパソコンで購入すればいいのだ。 電子書籍を購入するのにソニーのリーダーストアーを利用する必要もない。 ソニーのリーダーストアーで購入する場合、専用のソフト「eBook Transfer for Reader」を使ってダウンロードした電子書籍をリーダーに転送することになるが、一般の電子書籍サイトで購入した場合は、パソコンにダウンロードして、それをリーダーにコピーすれば読むことができる。(専用ソフトを使う必要はない。) いちおう、パソコン上でも読むことができる。 ソニーリーダーは、XMDF、EPUB、PDF、Textに対応している。海外版ではEPUBが標準形式であり、XMDFには対応していない。日本版の発売時点ではEPUB形式は日本語の縦書き表示に対応していなかったこともあって、今のところXMDFを標準としているようである。 しかし、今年5月に登場予定のEPUB 3.0では日本語の縦書きなどにも対応することになっている。 GoogleやApple、ソニーなどが採用しているEPUBは電子書籍の世界的な標準規格とも言われており、今後、日本でも増えていくのだろうが、日本における規格争いがどのような成り行きになるかはわからない。 今のところ複数の規格の電子書籍が販売されているので、電子書籍リーダーもなるべく多くの規格に対応していた方がいいだろう。ソニーリーダーの場合、「.book」(ドットブック)に対応していないのが、ちょっと残念なところである。

Internet Explorer 9 RC

Internet Explorer 9 Betaを使用している間、いろいろなサイトでエラー表示を見ていた。ブログパーツの類が真っ白になってしまうというのが多く見られた。 他ならぬ私のサイトでもブログパーツが真っ白になっていて、修正しなければと思ったのだったが・・・ よくよく調べてみたら、Internet Explorer 9 Betaの標準モードで表示していたのだった。互換表示モードにするとだいたい正常に表示されていた。 また、GPSログを「轍」を使用してGoogleマップに表示させても、標準モードでは、歩いたルートが赤い線で表示されなかった。 このようにIE9 Betaの標準表示モードでは、多くの問題が発生していたので、このサイトのヘッダー画像がずれてしまう問題についても、とりあえず棚上げしておいた。 Internet Explorer RC(製品候補版)が登場したので、さっそくインストールしたところ、これまで標準モードで正常に表示しなかった問題が解消された。 このサイトのヘッダー画像がずれてしまう問題も解消された。やはり、「Twenty Ten」のCSSに問題があったのではなく、IE9 Betaに問題があったようである。

ソニーリーダーの画面表示

5インチのポケットエディションと6インチのタッチエディションがあり、電子ペーパーの解像度はどちらも600×800ドットになっている。 ということは、表示される文字数はどちらも同じかと思ったら、そうではなかった。 文字サイズはXSからXXLまで6段階で変えられるが、5インチでも6インチでも文字の大きさは同じに表示されるようになっている。だから、6インチの方が5インチよりも文字数が多く表示される。 しかし、基本的に画面に表示される文字数は少ない。5インチのポケットエディションは文庫サイズとはいうものの、電子ペーパーは文庫本よりも小さいから、文庫本と比べてずっと少ない文字数しか表示されない。だから、文字サイズを一番小さくしても、ページ数は非常に多くなる。 本体に入っているユーザーガイドはゴシック体のためか、小さな文字も読みやすい。 小説の場合は、普通、明朝体だろうが、電子書籍ではゴシック体と比べて見づらくなるようである。 本体の大きさはそのままで電子ペーパーを極力大きくし、解像度も上げて紙の本と同じくらいの文字数を表示できるようにしてほしいものである。 PDFの場合、ページのレイアウトが固定されているので、5インチでも6インチでも表示される文字数に変わりはない。当然、6インチの方が文字が大きく表示されて読みやすいということになる。 パソコン用に販売されていたPDF形式の電子書籍もソニーリーダーにコピーしてみたところ、画面が小さいので文字も小さく、ちょっと読みづらかった。 明朝体だと線が細いので読みづらいと思ったが、画質の調整で濃くしたり暗くしたりすれば、多少読みやすくなった。 また、ページモードで余白カットすると、わずかに文字が大きくなった。 そして、なんとかそこそこ読めるようになった。以前、携帯電話で読んだのと比べたらはるかに読みやすいことは言うまでもない。 しかし、ページめくりは遅くて、画面を1回なぞっただけではめくれず、もう1回なぞらなければならなかったりする。ファイルにもよるのかもしれないが、PDFは重いと感じた。

ブックカバー

昨年12月に発売になったソニーリーダーは、発売当初から品薄だった。6インチのタッチエディションはあっという間に品切れになっていた。 私は文庫サイズの5インチのポケットエディションがほしいと思い、こちらは在庫があったので、昨年末に一度は買おうとした。 ところが・・・ブックカバーが品切れだったので、買わずに待つことにしたのだった。 どうも、生産が十分に間に合っていないのに、強引に発売に踏み切ったといった感じだった。 本体の在庫があってもアクセサリーのブックカバーが品切れというのもトホホだった。 ライト付きブックカバーとかキャリングケースはあったのだが、そんなの私はほしくなかった。紙の本だったら、ライト付きのブックカバーやキャリングケースなんて考えられない。普通のブックカバーで十分というものでしょう。 最近になって、ようやく6インチのタッチエディションやブックカバーも店頭に並ぶようになったので、ようやく購入した。 リーダーの使い勝手とか電子書籍についてはいろいろ書くべきことがあるのだが、長くなるので、今回はブックカバーについて書くことにする。 見た目どうってことないブックカバーだが、案外うまいこと考えて作られている。 リーダー本体の右上と右下に磁石が入っており、磁力でブックカバーが本体にくっつくようになっているのだ。軽くつく程度なので、カバーを開くのに支障はない。ただし、磁気カードをリーダー本体に近づけないように注意は必要だが。 次回から、肝心のリーダーの使い勝手など実際に使用してわかったこと、感じたことを書いていきたい。

Paris Incident

スタジオ録音のアルバム2枚とライブアルバム1枚を出しただけで短命に終わったバンドUK。活動期間が短かった割りに人気があるようだ。 さて、最後に出たライブアルバムはLP1枚だからコンサートの一部しか収録されておらず、不完全な内容だった。しかも、アンコールで演奏した曲が1曲目に収録されているから、まったくわけのわからない編集である。 3人編成だったこの時期のライブとしては、コレクター向けのCD(Bootleg)で「Parisian Rendezvous」というタイトルが有名だった。1979年のパリでのライブを収録したCDである。 この時期のライブとしては音も良く、同内容のCDが他の業者からもいくつか発売されていたと思う。 しかし、このCDはヒスノイズがけっこう多かった。現在のデジタル化した音声と違い、昔のカセットテープの時代、「サー」というヒスノイズは宿命とも言えた。ダビングすれば、確実にヒスノイズは増えて、音質は劣化する。 「Parisian Rendezvous」はかなりジェネレーションを経たテープをCD化したものだったようである。 それで、いつかマスターテープが出てきて、CD化されないかと待っていた。 そして、ついにマスタークオリティーのCDが登場した。 明らかに以前のCDよりも音が良くヒスノイズも少ない。 Bootlegというと、昔は聴くに堪えないような劣悪な音のものも少なくなかったが、最近は音の良いものが随分多く出回るようになったようである。デジタル化やインターネットの普及によって時代が変わったということか?