スタジオ録音のアルバム2枚とライブアルバム1枚を出しただけで短命に終わったバンドUK。活動期間が短かった割りに人気があるようだ。
さて、最後に出たライブアルバムはLP1枚だからコンサートの一部しか収録されておらず、不完全な内容だった。しかも、アンコールで演奏した曲が1曲目に収録されているから、まったくわけのわからない編集である。
3人編成だったこの時期のライブとしては、コレクター向けのCD(Bootleg)で「Parisian Rendezvous」というタイトルが有名だった。1979年のパリでのライブを収録したCDである。
この時期のライブとしては音も良く、同内容のCDが他の業者からもいくつか発売されていたと思う。
しかし、このCDはヒスノイズがけっこう多かった。現在のデジタル化した音声と違い、昔のカセットテープの時代、「サー」というヒスノイズは宿命とも言えた。ダビングすれば、確実にヒスノイズは増えて、音質は劣化する。
「Parisian Rendezvous」はかなりジェネレーションを経たテープをCD化したものだったようである。
それで、いつかマスターテープが出てきて、CD化されないかと待っていた。
そして、ついにマスタークオリティーのCDが登場した。
明らかに以前のCDよりも音が良くヒスノイズも少ない。
Bootlegというと、昔は聴くに堪えないような劣悪な音のものも少なくなかったが、最近は音の良いものが随分多く出回るようになったようである。デジタル化やインターネットの普及によって時代が変わったということか?