切れたクサリ

2004年以来、水無川本谷を遡行していなかったので気がつかなかったのだが、いつのまにか本谷F2の左に設置されていたクサリが途中で切れていた。 そして、この途中で切れたクサリなのだが、9月5日に撮った写真と昨日撮った写真を見比べたら、長さが違っているのに気がついた。 昨日はF2の中程までしかクサリがなかったので、水を浴びながら滝を少し登らないとクサリをつかめない。 ところが、先月撮った写真をよく見たら、このときは滝の下の方までクサリがあったので、滝の下まで行けば、クサリをつかむことができたわけである。 さて、これは何を意味するのだろうか? 最近、またクサリが切れたのだろうか? それとも、最後にこのクサリを使って登った人がクサリを1mぐらい引っ張り上げてしまったとでもいうのだろうか? クサリを引っぱればまた元の位置まで下りてくるのならいいが、途中でまた切れたとなると、クサリ自体の信頼性が損なわれてしまう。 本谷はF1、F2、F3、F5とクサリを頼りにして登る滝が多いので、クサリが信頼できないなら、危なくて登れない。 いったい、どうなんだろう? 現状では、私にはセドノ沢左俣のほうが楽しめて良さそうである。

体力が落ちたのは猛暑のせい?

以前は猛暑だろうが何だろうが、とにかく工夫して練習量の確保に努めていた。 タイムの向上、あるいはサブスリーといった目標を達成するためには、とにかく練習量がものをいう。 だから、暑いときは朝と夕方にわけて走ったりして、とにかく月間走行距離300kmを目安に練習したものである。 レースに出なくなって、呪縛から解放され、猛暑の中を無理して走ることないと都合の良い考え方をするようになった。 今年の夏はとりわけ猛暑が長く続いたので、その分、長いこと練習から遠ざかることになった。 その結果・・・・・・体力が落ちてしまった。 昨日は、主脈を縦走したが、大倉尾根を登っただけで体力の低下を痛感した。 以前は、花立山荘下の長い階段も走る姿勢を崩さなかった(歩くよりちょっと速い程度のペースだったが、とにかく歩かなかった)ものだが、駒止茶屋の手前ですでに歩いていた。歩き始めるのが早い! しかし、それ以上に問題なのはすでに疲れが出ていたことである。 無理して走らなくても、パワフルにガンガン登っていけるなら問題ない。それだけの力がなくなっているのが情けない。 とりあえず、塔ノ岳まで2時間以内では登ったが、こんな調子だと、近いうちに2時間で登れなくなりそうである。 こんなだから、塔ノ岳から先の行程も決して楽ではなかった。 丹沢山あたりはまだまだ問題なかったが、蛭ヶ岳への最後の登りあたりではかなり疲れてへたっていた。 蛭ヶ岳を1時半に出発すれば、焼山登山口を4時38分のバスには余裕で間に合うと計算するのだが、姫次から先も一向にペースアップせず、ちんたらやっているから、思っているほど余裕がない。30分以上の余裕を持って下山していていいはずなのに・・・ これ以上、体力が低下すると、日帰りで主脈縦走できなくなってしまう。現状では、主脈はいいが主稜の日帰り縦走は考えてしまう。 この現状をしっかり認識したら、心を入れ替えて、真面目に練習しなければ・・・

スプレーボトル

これまでにヤマビルの被害にあったのは2回である。 しょっちゅう丹沢訪れている割には少ない方だろうか? 基本的にヤマビルの多い地域は暖かい時期には歩かないことによって被害を防いできた。 しかし、最近は表丹沢でもヤマビルが増えてしまったので、今年に入ってヤマビルよけのスプレーを購入した。 「ヒル下がりのジョニー」である。 http://www.yamahiru.com/ ネーミングはともかく効果があることは確かなようである。 が、このスプレー容器には問題があって、液漏れしやすいらしい。 先日、セドノ沢左俣を遡行する際、初めて「ヒル下がりのジョニー」を持っていったのだが、戸沢に下山したら、液漏れしてヌルヌルベタベタしているのに気がついた。 そこで100円ショップに行って、スプレー容器を買おうと思ったのだが、大きめのボトルが多く、小さいのがなかった。 300mlでは大きすぎる。 他のお店を探してみよう。

「ウォーターウォーキング」

丹沢には多くの山があり、多くの登山道がある。 時期を変え、場所を変えて、あちこち歩き回れば、いろいろな花が楽しめるし、違った景色も眺められる。 とはいえ、丹沢の全登山道を歩いたとしても、丹沢を知り尽くしたことにはならない。登山道として整備されていないマイナールートを歩いたとしても、同じことだ。 せいぜいが丹沢の魅力の半分を楽しめる程度だろう。 これは以前私が痛感したことでもある。 丹沢は沢を遡行してみて初めてその素晴らしさがわかると言って過言ではない。 しかし、沢登りは危険も伴うものであり、誰でも気軽に楽しめるというものではない。魅力は感じても自分には無理とあきらめている人も多いことだろう。 そんな人にお薦めの本が発売になった。 ウォーターウォーキング―丹沢・奥多摩・奥武蔵・奥秩父・房総・他先日、何気なく本屋で目についた「ウォーターウォーキング」という本である。 これは「沢登り」ではなく、「沢歩き」のガイドブックである。 例えば、水無川本谷に関しては、F1までのガイドである。F1から先は本格的な沢登りとなるので、F1の下までのガイドなのだ。 したがって、すでに本格的な沢登りをしている人にはたいして意味がないかもしれない。 しかし、だからといって侮れないのがこのガイドブックである。 昨年、私が訪れた玄倉川本流の「石崩れ廊下帯」、玄倉林道が通行止めになる前はちょくちょく訪れた玄倉川の檜洞、5年前に遡行したナメが多くてきれいな水ノ木沢などのお薦めの沢が紹介されているし、沖ビリ沢などこれまでほとんど紹介されていないが良さそうな沢も紹介されている。 沢登りをしてみたいが、自分には無理とあきらめている人にお薦めのガイドブックである。 ところで、この本を本屋で見た後、ネットで知り合った人たちのブログにこの本が紹介された。実はこの本に携わった方は、直接の面識はないが、私もホームページを見て参考にさせてもらっていた方だったらしい。 「ウォーターウォーキング」の詳細ページ

シカ柵の内と外

丹沢のあちこちに設置されたシカよけの柵。 柵の内側と外側で大違いなのには驚かされる。 柵の内側は藪で、外側はすっきりしている。 本来なら藪になっているはずのところが、シカによってすっかり草を食べられてしまっているとすると、すさまじいことである。 昔は平野部に生息していたシカが開発によって山に追われていったことを考えれば、シカばかりを責められないが、そうはいってもシカが増えることによって藪がなくなってしまうとしたら、やっぱり困ったものである。 某登山道の、ちょっと知られた花の咲く場所は、以前は藪にさえぎられて登山道からは花がほとんど見えなかったのに、いつのまにか藪がなくなって登山道からよく見えるようになってしまった。 それで、花が盗られやしないか心配になったものだが、これもシカの影響だったのか。 本来なら藪が多くて歩こうなどと思わないような場所も、藪がなくなれば、登山道がなくてももどこでも歩けるようになってしまった。 それで道のないところでも歩く人が増えたのだろう。 シカが増えたことによる影響は思っていた以上に広範囲に及んでいるようである。 シカによって食べられてしまう野草は多いが、柵の中には希少植物が復活していることがあるらしい。 それで、最近、シカ柵を見ると、近づいて中の様子をみるようになった。 先日、柵の周りをちょっとまわってみたら、ホウチャクソウがいくつも咲いていた。柵の外側には全然ないのにと思ったのだが・・・ 帰りに歩いた林道沿いにも咲いていたし、麓にも普通に咲いており、なんだ、普通に見られる花だったのか・・・