ELPの1978年のライブCDが登場した。以前、「Last Impression」や「進め!パイレーツ」などといったタイトルのブートレグで有名な音源がオフィシャル・リリースとなったのである。オフィシャル・ブートレグといったところだろうか。ブートレグでも非常に音の良い音源だったので、今回、オフィシャル・リリースされたCDも当然音がよい。
1977年、ELPはオーケストラ帯同のツアーを行うが、経費がかさんだため、その後、オーケストラ抜きの3人でツアーを継続する。今回のCDはオーケストラなしのツアーのライブである。
「タルカス」「展覧会の絵」「海賊」「庶民のファンファーレ」などの大曲が楽しめて良い。
オーケストラ帯同ツアーのライブを収録した1979年リリースの「Emerson Lake & Palmer in Concert」はLP1枚だったので、収録曲も少なかったが、1993年には、これに7曲追加してCD2枚組の「Works Live」をリリースした。しかし、それにもかかわらず、この時期のライブで欠かすことのできない「海賊」が収録されず不満が残ったのだが、今回のCDは完璧である。