2012年に読んだ本から

今年は11月までに100冊以上の本を読んだ。 6月頃からペースが上がったのだが、電子書籍の場合、いつでもダウンロードしてすぐに読めるため、次々に新しい本を買っていったことが大きかったのだろうか。 さて、今年読んで良かった本をちょっと紹介してみたい。 ボックス! 上「ボックス!」は高校ボクシング部のアマチュアボクシングがテーマである。ボクシングに特段の興味がなく、よく知らない人でもすんなりと読んでいけるし、あっさりと引き込まれて行ってしまう。 天才的ボクシングセンスをもった鏑矢とトップクラスの成績だがいじめられっ子だった木樽の二人が主人公で、二人の前には強力なライバル稲村が立ちはだかる。 上下二巻の長編だが、ほとんど一気に読んでしまった。特に後半の迫力ある展開にはページをめくる手を止められないといった感じであった。 百田尚樹さんの小説は「永遠の0」や「影法師」もすごかったが、「ボックス!」もやっぱりすごかった。 武士道シックスティーン (文春文庫)「武士道シックスティーン」は高校女子剣道をテーマにした小説で、「武士道セブンティーン」、「武士道エイティーン」と続くシリーズをなしている。宮本武蔵を心に師と仰ぐ香織は敵を斬るのが目的というような怖い女子高生だが、早苗はまったく対照的でお気楽不動心の持ち主。全く対照的なこの2人が主人公である。 剣道にまったく興味がなくても、この小説はおもしろい。タイトルに「武士道」とあるように、単に青春・スポーツものの話ではない。主人公の香織も武士の仕事は相手を斬ることではなく、戦いを収めることであると身をもって学んでいく。単に強くなるのではなく、確かに成長しているな~ というわけで、このシリーズも楽しくてあっという間に読んでしまった。

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