TOTO来日公演延期

2008年に解散したTOTOが筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患ったマイク・ポーカロの闘病支援のため再結集し、昨年ヨーロッパでツアーを行い、今月は来日公演が予定されていた。 これに合わせるように新しいベストアルバムがリリースされ、旧作の紙ジャケットCDもリリースされた。 そんなこともあって、久しぶりにTOTOのアルバムをいろいろと聴いていたのだが、今回の来日公演は東日本大震災の影響で9月に変更になった。 ちょっとがっかりだが、しかたがない。中止にならなくてよかったというべきか。 ハイドラところで、TOTOの代表作と言えば、1982年に発表され、グラミー賞を6部門受賞した「Toto IV」であり、個人的にも最も聴いたアルバムだが、一番好きなアルバムは1979年の「Hydra」だったりする。リリースからすでに30年以上経っているが、いまだに聴き返したくなるアルバムである。

「闇の住人」から

U.K.UK Reunion Japan Tourは4月15日、16日、18日のCLUB CITTA'(川崎)の3公演のみである。もう少し大きな会場を使用すればと思うのだが、小さな会場での3公演のみというのはちょっと寂しい気がする。もっとも、会場が小さいので、近くで見られるというメリットもあるのだが。 初日の15日は19時開場、20時開演と遅めの時間設定になっていた。実際には20時20分近くになってやっとスタートしたので、終わったのは22時半近かった。終演後は急いで帰らなければならなかった。 今回のバンドは4人編成だが、この4人でUKなのか、それとも、UK(Eddie JobsonとJohn Wetton)とサポートミュージシャンが2人なのか・・・会場に入る際、そんなことを話している人がいた。 実際に、コンサートを見て感じたのは、ギターのAlex Machacekは出番が少なめで、サポートミュージシャン的な印象を受けたが、ドラムスのMarco Minnemannはかなり目立っており、良かったから、UK3人+サポート1人のようにみえた。 Reunionとはいえ、ライブのみでスタジオに入って新曲をレコーディングするようなことはないらしい。John WettonはAsiaで活動しているし、Eddie JobsonもUKZというバンドがあるからだ。 しかし、今回のUKのライブはOriginal Asiaのライブよりもよかったので、ライブだけでもいいから、UKとしての活動を継続してほしいものである。 32年ぶりの来日公演は「In the Dead of Night」からスタートした。 以前のライブでは「Presto Vivace」から「In the Dead of Night」に続くパターンが多かったが、今回のライブではアルバム通りに「In the Dead of Night」~「By the Light of Day」~「Presto Vivace and Reprise」と続いた。 「By the Light of Day」の後半ではEddieのエレクトリック・バイオリンが活躍した。 John WettonはAsiaのコンサートで何回か見たことがあるが、Eddie Jobsonを見るのは初めてなので、彼の透明なエレクトリック・バイオリンも初めてだ。 重低音で始まる「Alaska」は、家で小音量で聴くのと違い、大音量で聴くとすごい迫力がある。 今回UKのファーストアルバムからは「Mental Medication」を除く7曲を演奏し、セカンドアルバム「Danger Money」からは「Nothing to Lose」を除く5曲を演奏した。 そして、アンコールでは「Night After Night」も演奏した。 Eddieのソロはバイオリンのみの演奏で短めだった。キーボードの演奏もまじえてくれたらよかったのだが。 MCはEddieが担当していたが、Johnの「キミタチ、サイコ(ー)ダヨ」というのはやっぱりあった。Asiaのライブでもいつも言っているので、ほとんどお約束のMCと言える。 King Crimsonの曲は3曲を演奏したが、「Starless」がよかった。後半のたたみかけるような部分で、Eddieはバイオリンを激しく演奏していた。「Book of Saturday」はJohn Wettonのソロで弾き語りである。 UKの主だった曲ほとんどを演奏してくれ、King Crimsonの曲まで聴けたので十分満足できた。 最後はEddieとJohnがステージに残り、ステージ中央でEddieのキーボードをバックにJohnがしっとりと歌って、感動のライブは終演となった。
Set List In the Dead of Night By the Light of Day Presto Vivace and Reprise Danger Money Thirty Years Alaska Time to Kill Starless Carrying No Cross Drum Solo Violin Solo Book of Saturday Nevermore One More Red Nightmare Caesar's Palace Blues Sahara of Snow Pt. II (encore) Night After Night The Only Thing She Needs Rendezvou 6:02

Union Live(日本盤)

そのうち日本でも発売になるだろうと思っていたが、5月25日に発売されるようである。 内容は当然私が買ったものと同じと思ったのだが・・・ DVDは1枚のみでブートレグ・ビデオを収録したボーナスDVDはついていない。 しかし、CDは収録曲が多かった! イギリス盤ではDVDの音声をCD化しただけだったが、日本盤ではコンサートが完全収録されるようである。 ようやく待ち望んでいたものが発売されることになった。
(2011/05/16追記) その後、やっぱり日本盤のCDもイギリス盤と同様の内容であることがわかった。コンサートを完全収録しているわけではなかった。がっかりである。

あっという間に全席完売

チケット抽選予約というのを申し込んだが、あっさりはずれ。 2回目の抽選があったので、こちらも申し込んだが、やっぱりはずれ。(そもそも、なんで2回も抽選するのだろうか? しかも、どちらも倍率は高かったと思われる。) 3月5日、一般発売になったので、チケットぴあに電話をかけたのだが・・・ チケットぴあの電話予約というのも10年以上やったことがなかったので、戸惑ってしまった。 うっかりミスというのもあったのだが、結局のところ、チケットをゲットできずに終わった。発売開始から30分とかからず全席完売となっていた。 久しぶりの電話予約は以前とは随分と変わっていた。 最近は音声案内に従って番号を入力していくというものになっていたのだが、音声案内が終わらないことには入力できないようで、まどろっこしい。 Pコード、公演日(4月16日)と入力していくと、この日は全席完売という音声案内。 そこで、最初のPコード入力に戻って4月15日の予約に入る。 座席指定とスタンディングがあったので、座席指定のほうを入力したら全席完売という音声案内。 再び、最初から入力していくと、今度は4月15日は全席完売という音声案内が流れ、チケットを予約できずに終わったのだった。 インターネットのオークションを見ると、さっそくUK来日公演のチケットがオークションに出ている。 転売目的に買っている人たちのために予約し損ねたのだとしたら不愉快なことである。 とはいえ、一応、チェックしておいたほうがいいだろうか。 落胆していたら、追加公演決定のメールが届いた。 今度こそ、チケットをゲットしたいものである。

Live at Nassau Coliseum ’78

Live at Nassau Coliseum 78ELPの1978年のライブCDが登場した。以前、「Last Impression」や「進め!パイレーツ」などといったタイトルのブートレグで有名な音源がオフィシャル・リリースとなったのである。オフィシャル・ブートレグといったところだろうか。ブートレグでも非常に音の良い音源だったので、今回、オフィシャル・リリースされたCDも当然音がよい。 1977年、ELPはオーケストラ帯同のツアーを行うが、経費がかさんだため、その後、オーケストラ抜きの3人でツアーを継続する。今回のCDはオーケストラなしのツアーのライブである。 「タルカス」「展覧会の絵」「海賊」「庶民のファンファーレ」などの大曲が楽しめて良い。 オーケストラ帯同ツアーのライブを収録した1979年リリースの「Emerson Lake & Palmer in Concert」はLP1枚だったので、収録曲も少なかったが、1993年には、これに7曲追加してCD2枚組の「Works Live」をリリースした。しかし、それにもかかわらず、この時期のライブで欠かすことのできない「海賊」が収録されず不満が残ったのだが、今回のCDは完璧である。