小学生でも高学年になると、ダイエットを考えて給食をあまり食べなくなるという話を聞いて驚いた。
普段食べ過ぎの人が、食事の量を減らすというのならわかるが、普通の食事しかしていなかった人が、食事を減らすとしたら、マイナス思考でおかしな考え方だと思う。
食べるものを食べなければ、力も出ないではないか。
普通に食事をしていても、しっかり運動していれば体重は増えないし、減量につながるだろう。
以前、ちょっと太めだった人がジョギングを始めて、一年後ぐらいに再会したら、見違えるほど細くなっていて驚いたことがあった。
ダイエットを考えるなら、食事を減らすよりも、ジョギングでもしたほうが健康的で効果的でもあるようだ。
さて、運動するには十分な食事が必要である。
以前、フルマラソンに出場していた頃は、スタート前にしっかりと食事を取っておき、約3時間後にゴールするまで空腹にならないように気をつけたものである。
一度、終盤になって空腹になり、サブスリーをやり損ねたことがあったのだ。このときは空腹になって力を出し切れなかったことが悔やまれた。
山を歩くのも立派な運動である。
だから、しっかりとした食事を取っておく必要がある。
小屋泊まりならば、遠慮なくお代わりすべきである。
もちろん、無理してお代わりすることもないが、食べきれずに残してしまうのは考え物である。「それで歩けるの?」と思ってしまうのだ。
最近、山でアミノバイタルを飲む人をけっこう見かける。
山小屋で試供品を配っていたりしたから、利用者も増えたのだろうか?
私も、以前、レースに出るときはよく飲んだものである。
今でも、山で長いコースを歩くときに利用している。
実際、どの程度の効果があるのかはわからないが、なんとなくいいと思って飲んでいるのだ。
しかし、こうしたサプリメントはあくまでも補助的なものに過ぎないので、あくまでも食事をしっかり取ることが必要であることは言うまでもない。
「登山」カテゴリーアーカイブ
「ウォーターウォーキング」
丹沢には多くの山があり、多くの登山道がある。
時期を変え、場所を変えて、あちこち歩き回れば、いろいろな花が楽しめるし、違った景色も眺められる。
とはいえ、丹沢の全登山道を歩いたとしても、丹沢を知り尽くしたことにはならない。登山道として整備されていないマイナールートを歩いたとしても、同じことだ。
せいぜいが丹沢の魅力の半分を楽しめる程度だろう。
これは以前私が痛感したことでもある。
丹沢は沢を遡行してみて初めてその素晴らしさがわかると言って過言ではない。
しかし、沢登りは危険も伴うものであり、誰でも気軽に楽しめるというものではない。魅力は感じても自分には無理とあきらめている人も多いことだろう。
そんな人にお薦めの本が発売になった。
先日、何気なく本屋で目についた「ウォーターウォーキング」という本である。
これは「沢登り」ではなく、「沢歩き」のガイドブックである。
例えば、水無川本谷に関しては、F1までのガイドである。F1から先は本格的な沢登りとなるので、F1の下までのガイドなのだ。
したがって、すでに本格的な沢登りをしている人にはたいして意味がないかもしれない。
しかし、だからといって侮れないのがこのガイドブックである。
昨年、私が訪れた玄倉川本流の「石崩れ廊下帯」、玄倉林道が通行止めになる前はちょくちょく訪れた玄倉川の檜洞、5年前に遡行したナメが多くてきれいな水ノ木沢などのお薦めの沢が紹介されているし、沖ビリ沢などこれまでほとんど紹介されていないが良さそうな沢も紹介されている。
沢登りをしてみたいが、自分には無理とあきらめている人にお薦めのガイドブックである。
ところで、この本を本屋で見た後、ネットで知り合った人たちのブログにこの本が紹介された。実はこの本に携わった方は、直接の面識はないが、私もホームページを見て参考にさせてもらっていた方だったらしい。
「ウォーターウォーキング」の詳細ページ
百名山ツール
普段はほとんど意識しないが、丹沢も百名山の一つである。
百名山完登を目指して、丹沢にやってくる人も少なくないことだろう。
そういう人たちの中に、大倉から丹沢山まで登って引き返す人もいることだろうが、丹沢山が丹沢で一番標高が高い山ではなく、また展望もいまいちなので、がっかりするのかもしれない。
深田久弥の「日本百名山」を読めば、標高1567mの「丹沢山」を指して百名山に選んだのでないことははっきりと書かれている。が、昨今の百名山ブームはすっかり深田久弥とは切り離されてしまっていて、勘違いしている人も多いのだろうか。
百名山ブームについては賛否両論あるところだが、百名山に選ばれている山にいい山が多いことは確かである。遠くの山で行きたい山を考えると、たいていが百名山に選ばれているのだ。
ところで、百名山登頂マップ作成ツール「Mezase!」というのがある。
http://wedder.net/mezase/
Google Maps APIを利用したもので、なかなかよくできたツールである。
他のデータセット(二百名山、三百名山、花の百名山など) のサポートも検討中ということだが、利用者が好きなデータをセットするようなことはできない。そういうことができるツールがあればいいな?と思うのだが・・・
ちなみに、百名山に関しては、いつのまにか40以上の山に登っていた。
「常連さん」
山小屋の常連さんについて考えてみた。
「丹沢.info」の丹沢用語辞典では、「常連」の説明として次のように書かれていた。
夫々の場所で昔からいるような顔をしている人。特に「常連さん」と言う場合は蔑視、嘲笑の意味を含んでいる。=お馴染みさん
なるほど、ベテランの登山者であれば、「蔑視、嘲笑」というのもあるかもしれない。
が、初心者であれば、常連さん≒関係者と思うかもしれない。
実際にはほとんどの常連さんが控えめで奥ゆかしい人たちであったとしても、おかしな人が一人でもいれば常連さんとはこんな人なんだと思われることになるだろう。
常連さんがやなヤツだったら、敬遠したくもなるだろう。
悪い常連さんは山小屋の足を引っ張ると考えると、常連さんの責任は思っているより大きなものかもしれない。
掲示板の常連というのも、やはり同様の責任があると言っていいだろう。
ホームページの管理人だったら責任重大であることはまちがいない。
まちがっても、山小屋から「出入り禁止」などと言われることのないようにしなければ・・・
秋の日はつるべ落とし
一年で最も日が短いのが冬至だというのは誰でも知っているが、一年で最も日の入りの時間が早いのがいつだか言い当てられる人は少ないのではないか。
「ランニング登山」(下嶋溪著)に書かれていたが、一年のうちで日の入りが一番早いのは12月6日頃だそうである。そして、11月10日頃と1月1日が大体同じということであり、「秋の日はつるべ落とし」と言うのが、まったく正しいことがわかる。
今の時期、丹沢には多くの登山者が訪れるが、山頂でのんびりしていて、下山中に真っ暗になってしまうというケースも少なくない。
日帰りでもヘッドランプを持参するのは当然だが、やはりこの時期は早め早めの行動が必要である。