精密機器というのはむずかしい。
私のような素人には、異常なのかメーカーの基準内なのかなかなか判断がつかない。
それで、ぐずぐずしていたのだが、やっぱりこれは修理が必要と判断して、標準ズームのレンズを修理に出した。
パソコンでピクセル等倍で表示すると、右側が変にボケていて悪い。広角側で撮影した写真の左端と右端を比較すると、明らかに右端の画質が悪い。これがこのレンズの性能だとしたら、悲しくなってしまうほどお粗末である。そう判断して、修理に出し、そして帰ってきた。
とりあえず室内で一枚撮ってみたところでは、片ボケは確認されなかった。
今度こそ、このレンズの持つ本来の性能を発揮してほしいものである。
以前から気になっていたので、普通の人なら、もっと早くサービスセンターに持ち込んでいたところだろう。
シャッターボタンを押しても写真を撮れなくなったというような誰にでもすぐにわかる故障と違い、素人には判断が難しい。しかし、たとえ新品でも修理や調整が必要となるものが決して少なくない割合であるらしい。
なんとも恐ろしいことである。
高いお金を出して買ったものが粗悪品かもしれず、それに気づかず使っているのかもしれない。
パソコン周辺機器も初期不良は少なくないが、カメラやレンズも修理や調整が必要なものが案外少なくないようで、なかなかむずかしいものである。