平井さん死去の知らせはいまだにショックが尾を引いていて、悲しくてならない。
なんだかとんでもない間違ったことが起こってしまったという感じである。
小説版の「幻魔大戦」は、20巻で第一期完結の後、「ハルマゲドン」と改題して3巻まで書かれたところで中断していた。
もう一つのシリーズである「真幻魔大戦」も東丈の帰還を目前にしていたらしいのだが・・・
もう書かれることはなくなってしまった。
物語の途中で東丈が死んでしまった、そんなあり得ないことが起きてしまったような気がしてならない。
両シリーズの再開を待ちわびていたが、21世紀に入って執筆された「幻魔大戦deep」と「幻魔大戦deepトルテック」はまったく別の幻魔大戦だった。
この時点で、もうストレートな続編が書かれることはないのかな・・・と思いつつ、いつの日にかと、わずかな期待を抱いていたのだが・・・
やはり、ショックは大きくて、いまだに受け入れられない。
昨年の夏、小学館のコミックサイト「クラブサンデー」で「幻魔大戦Rebirth」(原作/平井和正・石ノ森章太郎、脚本/七月鏡一、漫画/早瀬マサト・石森プロ)がスタート。
また、12月には角川文庫版の「幻魔大戦」20巻が生頼範義イラストレーション収録で電子書籍化された。
角川書店とは「地球樹の女神」改竄事件以来、絶縁状態だったので、この電子書籍化は大きな驚きだったのだが、ここに来て何か状況に変化があったのだろうかと思っていた。
まさか、こんなことになろうとは・・・