1月17日、作家の平井和正さんが亡くなった。
古くは漫画「8マン」の原作を手がけ、小説としては「ウルフガイ」シリーズや「幻魔大戦」シリーズが大ヒット。
80年代に「幻魔大戦」をきっかけに読み始め、手に入る限りすべての作品を読み、新作が出ればすぐさま読んだ。新作を読み終えると、旧作を読み返し、けっこう長期間に渡って他の作家の本はほとんど読まなくなったほど、繰り返し平井作品を読み続けてきた。
ここ数年、新作が発表されないのでどうしているのかと思っていたのだが、お亡くなりになったと知って残念でならない。
ご冥福をお祈りします。
改竄事件やら“言葉狩り”により出版社と喧嘩して、近年は自主出版の方向に向かったため、現在は一般書店に平井作品はほとんど見ることができない。電子書籍化された作品も多くあるが、電子書籍化されていない小説もまだまだ多く、寂しい状況である。ちなみに、電子書籍については早い時期から関わっており、インターネットが普及する前のパソコン通信の時代に新作を発表するということも行っていた。
今から考えれば不思議なことだが、平井和正さんのファンクラブには参加していなかった。学生時代だから参加していてもよかったはずなのに。参加していれば、もう少し身近に接する機会もあっただろうに、なぜ参加しなかったのだろう。
しかし、2003年に行われた、作家生活40周年記念の講演会に参加できたのはいい思い出である。