「ランニング登山」

「ランニング登山」(下嶋溪・山と溪谷社・1986年) 山好きなランナーであれば、この本をご存じの方も多いだろう。 1986年に刊行された本であり、著者も故人となり、現在は古書を探すしかない本だが、走る人にとってはなかなかおもしろい本である。 この本には、各地の山を走った記録なども載っており、八ヶ岳全山夜行日帰り縦走とか奥秩父全山夜行日帰り縦走などという恐るべき記録も載っている。 丹沢全山日帰り縦走というのもある。大山バス停~大山~塔ノ岳~蛭ヶ岳~檜洞丸~大室山~菰釣山~山伏峠~平野というコースを12時間半で走破している。 まったく驚異的な記録である。 これに比べたら、西丹沢から大倉への日帰り縦走など、全然大したことない。 一昨年の5月、西丹沢からヤビツ峠まで行って、大山に登ろうかと思ったことがあった。 大山に登る余力はあったが、やり過ぎかなと思って、蓑毛に下山してしまったのだった。 あとで、やっぱり大山に登ればよかったと思った。 同じコースでも、余裕を持って速いペースで歩けるときもあれば、ゆっくりペースでもきついときもある。 そして、最近は、どちらかというと、後者の場合の方が多い。 西丹沢から大山までの日帰り縦走など、やろうと思っても、そうそうできるものではない。 やっぱり、あのときやっておけばよかった!

携帯読書端末が欲しい

毎月、多くの本が出版されている。 しかし、書店のスペースは広がらないから、毎月、多くの本が書店から姿を消していることになる。 書店に並べられている間に買っておかないと、あとになってほしいと思っても手に入れるのが困難になってしまう。 最近は、インターネットで家にいながらにして本を買うことができるようになった。 書店に並んでいなくても、在庫があれば簡単に購入できるから良い。 しかし、品切れになってしまうと、入手は困難になる。 そうなったら、古書を探すしかないかもしれない。 丹沢関係の本もすでに品切れになって入手困難な本が少なくない。 売れる見込みがあれば増刷もするだろうが、次から次へと新しい本は出版されるし、増刷されずにそのまま絶版となってしまう本は少なくないだろう。 最近は、電子書籍が普及してきた。 紙の本と違って、品切れの心配がないというのがよい。 インターネットでダウンロード販売しているので、紙の本のように場所を取るわけではないし、新しい本が大量に出版されて、店頭から消えてしまうといった心配もない。 紙の本に対する愛着というものもあるが、書棚がすでにいっぱいで、置き場所に困っている現状を考えると、電子書籍は場所を取らずに良いという一面もある。 私の好きな作家さまは、最近は、紙の本よりも電子出版の方が多く、インターネットでのダウンロード販売もしくは、CD-ROMという形態で新作を発表することが多いので、それに合わせて、私もパソコンの画面で本を読むことが多くなった。 その後、紙の本も出版されれば、当然のごとく買うのだが、いまだ紙の本という形で出版されていないものもあり、これについてはパソコンで読むしかない。 通勤電車で本を読むというのが長年続いている読書スタイルだが、電子書籍でしか出版されていない本があるので、携帯読書端末が欲しくなってきた。 しかし、何を買うかが問題である。電子書籍の規格は、PDF、.book、XMDFなどいろいろあって、それぞれ使える機種が限定されてくる。 その他、ソニーのリブリエや松下のシグマブックなどの専用の読書端末もあるし、最近は、携帯電話でも本を読めるようになっている。 こうなると、もう、何を選んでいいのかわからなくなってくる。 とりあえず、PDFか.bookのどちらかが読める(両方読めるとなお良い)携帯読書端末がほしいものである。 そんなことから、マイクロソフトのOrigamiプロジェクトなんかも気になる今日この頃だが、本当に、何かいいものはないだろうか?

参加料1万円

来年2月に開催される東京マラソンの参加料は、やはり1万円に決まった。 国内のフルマラソンの参加料は、一般的に高くても5000円だから、異常に高い。 さすがに1万円を出してまで参加したいと思う大会でもないから、申し込む気はない。 これなら、青梅マラソンも日程変更しなくてもよかったのではないかと思ってしまう。 2003年11月16日の第25回東京国際女子マラソンを記念した市民マラソンの参加料は5000円だった。 このときは、11月としては異常に暑かったことから、給水所に水がなくなるというひどい大会になったが、ゴールで肩からかけてもらった大きなタオルはよい記念になった。完走者に配られたフィニッシャーTシャツよりもタオルの方がもらってうれしかった。 テレビで放送されるようなマラソンでは、ゴールした選手にタオルがかけられるが、普通の市民マラソンではもちろんそんなのはない。スタートこそ国際女子マラソンとは別だったが、ゴールはいっしょで国立競技場。女子のトップクラスの選手と一緒に走って、国立競技場にゴールできたのはいい思い出である。

VueScan

デジタル一眼レフを買う前は、銀塩の一眼レフを使用していた。 普段はコンパクトタイプのデジタルカメラ、ここぞというときに一眼レフと使い分けていた。で、撮った写真はフィルムスキャナーでパソコンに取り込んでいた。 しかし、このフィルムスキャナーがくせ者だった。 一度買い替えたので、2つのメーカーのフィルムスキャナーを使ったのだが、どちらにしても色かぶりがあって、ソフトでカラーを調整する必要があった。これ自体は、どのメーカーの機種を使うにしても、多かれ少なかれあることだろうから、しかたないのかもしれない。しかし、なかなか思ったように調整できないから手間がかかってしょうがなかった。 画面上でうまく調整できたと思っても、印刷してみると、「ちがう」と思って、やり直しということも多かった。 プリンターで印刷するのも、実は、非常にやっかいなものである。プリンターメーカー純正の用紙を使っても、用紙によって色合いは違ってくるのだから、きれいに印刷しようと思うと、やたらとたいへんなことになる。(印刷については、書くと長くなってしまうので、ここではこれ以上書かないことにする。) ある程度はパソコンに取り込んだが、あまりにも手間がかかるので、作業は途中でストップ。 最近はフラットヘッドスキャナでもフィルムスキャンできるので、いっそのこと再度買い替えようかとも思ったが、場所も取るし、デジタル一眼レフに移行して、もはやフィルムは過去のものと化していたので、得策とは思えない。 どうしたものかと思っていたら、いいソフトがあることを知った。それが、「VueScan」である。インターネットでダウンロード販売しているのだが、非常に多くのスキャナーに対応しており、機能的にも充実しているようである。外国製のソフトだが、日本語マニュアルもあるので、特にむずかしいところもない。 試しに使ってみたところ、フィルムスキャナー付属のドライバーを使うよりも、スキャンの結果は良好だった。いままで色かぶりしていたのは、メーカーのドライバーが良くなかったということか!? (ドライバーぐらい改良してくれよな!) これでなんとかフィルムスキャナーを十分に活用できるだろう。 そう思った。 1年前のことである。 それから1年。作業はいっこうに進まない。 デジタルカメラで撮った写真が全然整理できていないのだ。 こんな状況では、フィルムの方にまで手が回るわけがない。 デジタルカメラで撮った写真ぐらいなんとかしたいものだが、最近は、また未整理の写真がたまる一方である。 こんな状況では、フィルムスキャンはいつになるのやら・・・