電子書籍の時代は目前

2003年に松下から「シグマブック」、2004年にはソニーから「リブリエ」といった電子書籍専用端末が発売されたが、普及しないまま製造終了。 電子書籍端末としては意外にも携帯電話が一番なのか? そうも思ったが、携帯電話は画面が小さいし、電池の持ちも良くない。 やっぱり、もっとしっかりした電子書籍端末が登場しないことには本格的な電子書籍普及には至らないだろうと思っていた。 最近、米国ではアマゾンの「キンドル」によって電子書籍が広く普及しており、ソニーも「リーダー」でアマゾンに追随しているとか。 そして、アップルもタブレットPC「iPad」発売と同時に電子書籍オンラインショップ「iBooks」を立ち上げて電子書籍市場へ参入した。 こうした状況を見ていると、日本でもまもなく本格的な電子書籍の時代に入っていきそうである。 本はやっぱり紙の本でなければ・・・と思う人も少なくないかもしれない。 しかし、これからはどうしても電子書籍が広く普及してほしい。 紙の本はすぐに店頭から消えてしまい、在庫がなくなれば、もはや入手困難となってしまうが、電子書籍は絶版の心配がない! 紙の本は何年もするとシミができたりして、見るからに古くなってしまう。 そして、書棚がいっぱいになると置き場所にも困ってしまう。 こういったことを考えると、電子書籍の普及に期待せずにいられない。 (もちろん、紙の本のほうが見やすいというものもあるから、なんでもかんでも電子書籍が良くて紙の本はいらないということにはならないだろうけど。) 出版業界にとって大きな変革の時代が目前に迫っているようである。 しかし、電子書籍が普及すれば紙の本はますます売れなくなるから、本屋さんにとっては死活問題になるかもしれない。

「かながわの山に咲く花」

「かながわの山に咲く花」という本が発売になった。 編著:神奈川県自然公園指導員連絡会 協力:神奈川県自然環境保全センター 発行:銀の鈴社 丹沢自然保護協会の「丹沢に咲く花」と同様に、丹沢で見つけた花を調べるのによさそうである。 この図鑑で使われている写真はコンパクトデジカメで撮影されたものらしいが、写真そのものは必ずしもきれいで見やすいものとは限らず、解像度が低かったり、花にピントが合っていなかったり、ぶれていたり、JPEG特有のブロックノイズが見られるものもあるようだ。 とはいえ、希少植物もかなりあり、これだけの花をよく撮れたものである。 なお、タイトルが示すようにこの図鑑の対象地域は丹沢のみならず箱根や陣馬なども含まれているので、丹沢では見られない花もけっこう掲載されている。 詳細は銀の鈴社のサイトへ http://ginsuzu.shop-pro.jp/?pid=14413647

携帯読書端末

以前、ソニーから「リブリエ」、松下電器から「シグマブック」といった電子書籍専用端末が発売されたが、いずれも普及せずに終わった。 電子書籍はパソコンで読むしかないのか? 最近流行のミニノートPCなら安くていいかな・・・と思ったが、ミニノートPCの入ったデイパックを背負って通勤ランというのは気が進まない。 結局のところ、携帯電話を使うのが一番ではないか・・・ということになった。 最近の携帯電話はPDFデータを読める(ものが多い)! それで、microSDカードにPDFファイルをコピーすれば携帯電話で読むことができるだろうと思ったのだ。 で、適当にやってみたが、うまくいかなかった。 やっぱりダメなのか? と思ったが、取扱説明書を読んで挑戦を繰り返した。 PDFデータを保存するフォルダーはどこでもいいわけではなかった。 PDFデータを保存するフォルダーを調べて、そこにコピーした。 また、パソコンでmicroSDカードにコピーしたファイルはそのままでは認識してくれないので、microSDカードの管理情報を更新した。 そして、ついに携帯電話でパソコンからコピーしたPDFファイルを読めるようになった。\(^o^)/ 平井和正さんの小説には電子書籍でしか出版されていないものがけっこうある。「ABDUCTION」シリーズ(全20巻)や「幻魔大戦deep」(全8巻)などのCD-ROM版は複数の電子書籍フォーマットが収録されており、いずれにもPDF形式のファイルが収録されている。 したがって、これらの電子書籍をすべて携帯電話で読むことができることになった。 現在、4GBのmicroSDカードを使用しているが、これなら、現在所有している数十冊分の電子書籍をすべてコピーしても余裕たっぷりである。 これで携帯電話が携帯読書端末となったのである。 パソコンと比べて画面が小さいから、文字も小さくなって、多少読みづらいが、実際に使用してみて、なんとか許容範囲内であり、これは使えるという結論に至った。 それで、毎日の通勤時に携帯電話で本を読むことにした。 紙の本と電子書籍と両方あるなら、携帯電話で電子書籍を読むよりも紙の本のほうが読みやすいのは当然である。しかし、遠くの山に出かけるような場合、荷物は少ない方がいいから、携帯電話で読めるのはやっぱり便利である。

電車で読む本と自宅で読む本

学生の頃から電車の中では本を読む習慣が身についた。 通学、通勤で1時間も電車に乗っていると、その時間を有効に使うべく本を読むことにしたのだが、そうなると家にいる時にはあまり本を読まなくなってしまった。 平井和正さんの最近の本は、電子書籍のみというのがけっこうあるのだが、私はPDAもノートパソコンも持っていないので、自宅のパソコンで読むしかない。 今、再読している小説は紙の本では出版されておらず、電子書籍しかないので、夜、家に帰ったから読むしかないわけであり、おかげで他のことをする時間が削られることになった。 そんなわけで、ホームページやブログの更新も遅れがちになってしまったのだった。

紙の本と電子書籍

今でもよく学生の頃に買った本を読み返すのだが、文庫本や新書などけっこうシミがついている本が少なくない。 ハードカバーの本で、中の紙もきれいで、新品同様と思っても、カバーをはずしてみると、カバーの裏側が色が変わっていたりする。 以前、酸性紙の本が何十年かするとボロボロになってしまうということで問題になったが、ボロボロにならずともシミができてしまうのはうれしくないことである。 やはり、紙の本には寿命があって、普通に本棚にしまっておくだけでは確実に劣化していくものなのだろうか。 電子書籍なら経年劣化の心配はない。 ただし、PDF、.bookなど規格が複数あって統一されておらず、今あるファイルが将来ずっと読めるかどうかという不安はある。 しかし、紙の本は新陳代謝が激しくて、新しい本が続々出版される一方で、古い本はどんどん絶版になっていく状況を考えると、絶版の心配のない電子書籍にはもっと普及してほしいものである。 そのためには、安価で使い勝手の良い携帯読書端末が普及する必要があるのだろうが。それとも、やはり、携帯電話に期待すべきか?