世界的ベストセラーの続編だが、「ミレニアム」3部作の作者は死去しており、この第4部はまったく別の作家による続編である。スティーグ・ラーソンが執筆途中だったという第4部の内容は反映されていない、まったくのオリジナル作品。
ということで、はたしてこの第4部は3部作同様に楽しむことができるのか心配もあった。
が、読み始めると、あっさりと引き込まれて、ページをめくる手が止まらなくなった。
まったく違和感なく読めた。予備知識がなければ、別の作家による作品とは気がつかない可能性も大である。
これなら大方の読者には歓迎されるのだろう。
さて、スティーグ・ラーソンは3部作で一区切りをつけていたが、それでも謎の部分があって、それが第4部以降の展開の鍵となりそうだったが・・・
この第4部の下巻ではその部分に触れられていく。
リスベットの過去が明かされ、宿敵が現れる・・・
「ミレニアム」は、今後、2017年に第5部、2019年に第6部の刊行が予定されているということで、待ち遠しい。