「殺し屋」小説

グラスホッパー (角川文庫)「グラスホッパー」 何となく読んでみたら、やたらとおもしろいではないか・・・ ナイフ使いの蝉はまあ普通の殺し屋とも言えるが、鯨は自殺専門の殺し屋で、相手を自殺に追い込むという変わり種である。自殺しないと家族に危害を加えるといった脅しをするのだが、それだけでなく、鯨に見つめられると誰もが自殺してしまうのだから、一種の超能力のようでもある。「押し屋」という殺し屋は交差点や駅のホームで後ろから押して殺すというもので、それでつかまらずにいるのだから、芸術的とでもいうのだろうか? 他にも「劇団」やら「スズメバチ」などいろいろな業者が入り乱れる。 個性的なキャラクターばかりで、なんともおもしろい。これぞ、まさしくエンターテインメント! マリアビートル (角川文庫)「マリアビートル」 「グラスホッパー」の続編。 憎たらしい狡猾な中学生の王子、やることなすことついていない七尾、機関車トーマスが好きな檸檬、文学好きな蜜柑などなど、またまた殺しを何とも思わない個性豊かな人たちが大集合。 東京駅から乗った新幹線でトランクを盗んで上野駅で下りるだけのはずが、ついていない七尾は上野で下りられず、大宮でも下りられず・・・ 東京から盛岡まで向かう東北新幹線の車内で繰り広げられる殺し(というか笑い?) こんなおもっしろい小説だったとは知らず、びっくりだった。

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