日の出前の空

9月21日、日の出前にキレット小屋を出発し、ひと登りすると、東側が開けて、日の出前の空が見えた。写真に撮ってみると、実際に見る以上にきれいに写った。 日の出も間近のようだったので、そのまま日が出るのを待つことにした。 朝食をお弁当にしてもらって正解だった。
日の出前の東の空

日の出前の東の空

レポート本編はメインサイトへ 2日目

夏山リベンジ

今回の5連休もそうだが、近年のゴールデンウィークも大概天気が良いのはなぜだろう? このところやたらと雨が多かったのに、連休になるとうそのように晴天が続く。ひそかに気象コントロールが行われているのだろうか? さて、今年の夏は思うように山へ行けなかった。 その憂さを晴らすためにもこの連休はどこかへ行きたいものだと考えていた。 で、とりあえず、夏に行き損ねた越後駒ヶ岳に今度こそ登ろうと思ったのだが、なぜか土・日は新潟方面の天気がパッとしないらしい。これでは夏と同じ失敗を繰り返すことになる・・・ そこで急遽予定変更。 金曜の夜・・・夜行バスの空席があったので、まずは会員登録。そして予約しようとしたら、満席になっていた。しかし、土曜の午前、再びチェックしてみたら空席があったので、すかさず予約。 そして、土曜の深夜、北アルプスへと向かったのであった・・・ というわけで、一泊二日でしっかりと楽しんできた。
五竜岳と鹿島槍ヶ岳

五竜岳と鹿島槍ヶ岳

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キク科の花はむずかしい

今日は檜洞丸に登った。 用木沢沿いのルートでは1箇所木橋が流されていたので、靴を脱いで沢を渡らなければならなかったが、大した水量ではなかった。 さて、今の時期、キク科の花が多いが、いまいち判別がむずかしくて悩むことが多い。そんな場合、たいていレポートには写真を掲載せず、なかったことにしてしまうのだが、いつまでたってもわからないのでは困る。 リュウノウギクだったらすぐわかるし、タテヤマギクは花弁がまばらだし葉の形もちがうから識別は容易である。 やっかいなのがノコンギクとその仲間である。シロヨメナは花が小さいからいいか。今までどうもわからなかったのがハコネギクである。どうやって識別するのか知らず、これまで花を見ても認識できないでいた。 ネットで調べてみると、ノコンギクは茎の先端に多数の頭花をつけるが、ハコネギクは1個しかつけないとあった。

キク科の花はむずかしい

それじゃ、写真の花はハコネギクなのか? と思ったが、やっぱり違うか・・・ ハコネギクの総苞片は粘るというので、触ってみたが、わからなかった。(粘る感じはなかった。) わかる方いらっしゃったら教えてくださいませ。

「原発ホワイトアウト」

原発ホワイトアウト (講談社文庫)普通の小説だったら、不愉快に思うだけで終わったかもしれないが、これが現役キャリア官僚が匿名で書いた告発小説となると受け取り方もまったく変わる。 東日本大震災を期に脱原発へと向かいかけたのが、政権交代によってあっさりと原発再稼働へと転換した。この小説を読むと、そうなった裏が見えてくるようである。 自らの利権のために原発再稼働へ向けてひた走る政官財が生々しく描かれている。 そして、原発再稼働に反対の知事を陥れて排除していくのも、現実的で空恐ろしい。

「スロウハイツの神様」

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)辻村深月さんの本の中で一番好きな本を久しぶりに再読。 あ~、やっぱりこの本はいいな~ チヨダ・コーキの小説の狂信的な読者が起こした事件がもとで、マスコミから糾弾され、自らも責任を感じて休筆したチヨダ・コーキ。 その一方で、悲惨な境遇にありながら、チヨダ・コーキの小説を読むことだけを楽しみに生きてきた少女がいた。匿名少女の投書が新聞に掲載されたことによりチヨダ・コーキは救われて、再起を果たした。 そして・・・ スロウハイツは若きクリエーター(とクリエーターの卵)が疑似家族を形成して共同生活を送るアパートである。 オーナーの赤羽環は若き売れっ子の脚本家。住人は映画や漫画、絵画でプロを目指す友人たち。そして、中高生に圧倒的な人気を誇る作家チヨダ・コーキもここに住んでいる。 物語はスロウハイツに加々美莉々亜が入居することによって動き始める。彼女はかつて事件が起きた時に新聞に投書した匿名少女らしいのだ・・・ あらすじを書くことは控えるが、赤羽環とチヨダ・コーキが物語の軸となる。 非常に気が強くて、決して弱味を見せることのない赤羽環は容赦なくきついことも言うけれど、言葉とは裏腹に思い遣りが深く、実はすごくやさしい女性でもある。 赤羽環が決して人には見せようとしない本当の想いが明らかになる時、涙ぐましくなる。 そして、環に対するチヨダ・コーキほか住人たちの想いも暖かで・・・ なんて素敵な小説なんだろう。 (具体的に書いてしまうとネタバレになってしまうし、ネタバレせずにこの小説の素晴らしさを書くなんてむずかしい。) きっと、また、読み返すことになるだろう。