Yes featuring ARWの東京公演を見に行ってきた。
ARW(Anderson, Rabin & Wakeman)は来日直前にバンド名をYes featuring Anderson, Rabin, Wakemanに変更した。当然の権利としてYesを名乗り、同時に2つのイエスが存在することになった。
ジョン・アンダーソンは2003年のFull Circle Tourで来日して以来となるので、随分久しぶりだが、本物の"Voice of Yes"を聴くことができてよかった!
最近のイエスはいくら声が似ていても本物ではなくて、トリビュートバンドという気がしてならなかった。やはりイエスには"One and Only"のジョン・アンダーソンがいてほしい。
近年のイエスは70年代のクラシック・イエスの楽曲をオリジナルに忠実に再現しているが、ギターがスティーヴ・ハウということで、80年代の再結成後の楽曲は演奏していない。
しかし、今回はトレヴァー・ラビンが参加とあって、再結成後の楽曲も多数演奏。
70年代の曲も再結成後の曲も現在のメンバーによるアレンジで演奏しているところがちょっと新鮮でもある。
そして、お馴染みの「I've Seen All Good People」、「And You and I」、「Heart of the Sunrise」、大曲「Awaken」、80年代の「Rhythm of Love」や最大のヒット曲「Owner of a Lonely Heart」、アンコールは当然のごとく「Roundabout」と聴くことができて言うことなし。
昨年のツアーとセットリストはほとんど変わらないものの、ちょっと曲数が減っていた。それでも大満足の来日公演だった。
なお、アンコール前のラストではトレヴァー・ラビンとリック・ウェイクマンが客席に降りてきて、客席中程にしばらくいたので、近くの人たちが写真を撮っていたのがうらやましかった。
(set list)
Symphonic Music (Perpetual Change Theme)
Cinema
Perpetual Change
Hold On
I've Seen All Good People
Drum Solo
Lift Me Up
And You and I
Rhythm of Love
Heart of the Sunrise
Changes
The Meeting
Awaken
Make It Easy
Owner of a Lonely Heart
(encore)
Roundabout
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2つのイエス
イエスが11月に来日公演を行うことになった。
今回のツアーでは「海洋地形学の物語」sides 1 & 4と「イエスソングス」の名曲を演奏となっている。
メンバーは、スティーヴ・ハウ(G)、アラン・ホワイト(Dr)、ジェフ・ダウンズ(Key)、ジョン・デイヴィソン(Vo)、ビリー・シャーウッド(B)の5人である。
クリス・スクワイアの死去によりビリー・シャーウッド(1990年代後半に正式メンバーだった)が代役で参加というのはともかく、ヴォーカルがジョン・アンダーソンとよく似た声のジョン・デイヴィソンでは、やっぱりトリビュート・バンドといった感じがしてしまう。
一方、ジョン・アンダーソンはかつてのイエスのメンバーであるトレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマンとともにARW(アンダーソン、ラビン、ウェイクマン)として活動を始め、来年にはツアーも行うということで、こちらの方が気になるところである。
80年代末、ジョン・アンダーソンがイエスを脱退して、全盛期のメンバーとABWHを結成し、事実上2つのイエスが存在したことがあったが、またまた同じようなことになった。
TOTO 横浜公演
TOTOの横浜公演に行ってきた。
パシフィコ横浜国立大ホール1階A19列の右の方の席だった。最前列は9列あたりなので、けっこういい席だった。
昨年9年ぶりのニューアルバム「Toto XIV」をリリースしたことに伴うツアーということで、「Toto XIV」収録の曲を主体に、「Toto」や「Toto IV」に収録のお馴染みの曲を数多く演奏した。初期の曲を多く演奏してくれるのがうれしい。
今回のツアーでは久しぶりに「Stranger in Town」がセットリストに入っていた。一昨年の35周年ツアーでは「Hydra」から4曲演奏していたが、今回は1曲も演奏されなかったのが残念。(前回の来日公演に行かなかったのが悔やまれる。)
最近のライブではスマートフォンや携帯電話での写真撮影がOKということが多くなってきたが、今回のTOTOの来日公演も同様だった。プロフェッショナルカメラは禁止となっているが、今のところ、来日公演ではコンパクトデジカメも不可とされているようである。(海外公演では普通にコンパクトデジカメでの撮影が認められているようだが。)
DVD-AudioをPCで再生
CDより高音質な次世代オーディオとされたSuper Audio CD(SACD)やDVD-Audioという規格があるが、いまいち普及しなかった。CDやDVD(Video)がパソコンで再生できるのに対し、SACDやDVD-Audioはパソコンで再生できなかったのも大きな原因ではないかと思う。専用のプレーヤーが必要だったのだ。(一部のソフトがDVD-Audioに対応していたが、その後、対応をやめてしまった。)
長らくDVD-Audioはパソコンでは再生できないと思っていたが、いつのまにか状況が変わって、DVD-Audioはパソコンで再生できるようになっていた。フリーソフトの「foobar2000」にプラグインを追加することによりパソコンでDVD-Audioを再生できるようになった。そして、5.1chで再生することも可能のようだ。素晴らしい~!
というわけで、参考にしたのは下記のブログ。(ただし、ASIOプラグインについては、インストール方法が変わったようだ。)
http://synthaxjapan.blogspot.jp/2010/01/dvd-audio.html
手元に何枚かDVD-Audioがあったのだが、ようやく5.1chサラウンドで聴くことができた。
なお、Blu-ray Audioはパソコンで普通に再生可能である。
パソコンでホームシアター
パソコンで音楽を聴くようになってすでに10年以上経過している。
2003年にヤマハのマルチメディアアンプRP-U200を購入して以来である。
このアンプはUSBでPCと接続できるもので、購入当初はPCのCD-ROMドライブにCDを入れて再生していた。現在は、iTunesにCDから取り込んだ曲を聴いている。
さて、このアンプは5.1chに対応しているのだが、サブウーファーの置き場がなかったため、長らく4chで再生していた。しかし、昨年、引っ越ししてサブウーファーを置く余裕もできたので、先日、サブウーファーとセンタースピーカーも購入して、5.1chで再生できる環境が整った。
5.1chの効果を確認するにはこれが一番わかりやすいと思い、「スター・ウォーズ」のBlu-rayを再生してみた。映画館のような迫力あるサウンドである。
PCのモニターは20インチで大画面ではないが、これでも十分に楽しめる。
小さなホームシアターの完成である。
近年、ハイレゾに対応したPCオーディオが少しずつ普及してきた。
RP-U200はPC接続できるが、ハイレゾには対応していない。しかし、Dolby DigitalやDTSに対応しているほか、ヤマハ独自のシネマDSPに対応しているのがうれしいところ。DSPはコンサートホールなどで壁や天井に反響して客席に届く音を再現してくれ、狭い部屋でもコンサートホールで聴くような音響効果が得られるのである。
しかし、RP-U200も生産終了して10年以上が経過しただろうから、これが壊れたら修理できるかどうかわからない。ヤマハではその後この後継機などは発売していない。
これに替わるものがあればいいが、今のところ、これほどお手軽にPC接続で5.1chにも対応した機種は見当たらない。買い替えるとしたら、本格的なAVアンプということになるのだろうか。
とにかく、できる限り長く使い続けたいものである。