内視鏡検査で大腸ポリープが見つかった場合、その場で切除してしまうので、あらためて下剤を飲んで手術を受けるという必要がない。(ただし、ポリープがいっぱいある場合は除く。)
とは言え、それですべてが終わりというわけではなく、切除したポリープを顕微鏡検査することになった。
そして、今日はその検査結果を聞きに行った。
先生は「確か大丈夫だったと思いましたが・・・」と言いつつ、パソコンを操作して、検査結果を確認し、「良性のポリープでした」と言った。
ただし、大きなポリープだったので、細胞すべてを検査しているわけではなく、ポリープを半分に割って断面を検査するのだとか。だから、もしかして癌細胞があった可能性もあるのだが、たとえあったとしても転移の可能性は0%ですと言うことだった。
というわけで、これでめでたく今回の大腸内視鏡検査と大腸ポリープ切除は終わりとなった。
ただし、1年後にまた内視鏡検査を受けてくださいとのことである。
大腸ポリープには「できやすい体質」や「できやすい家系」があり、一般的に、大腸ポリープの切除を受けた場合、一年後に再度大腸内視鏡検査を受けるべきとされているのである。(大腸癌検診で便潜血の有無にかかわらずである。)
というのも、通常の大腸癌検診(便潜血検査)の精度はあまり高いものではなく、初期の大腸癌は見逃される可能性があるそうである。私のように大腸ポリープで便潜血となったらラッキーと思ってくださいと言われた。
便潜血検査の精度は高くない。
痔でも陽性になるし、初期の大腸癌でも陰性となることがある。
だから、陽性となって精密検査(内視鏡検査)を受けても、実際に大腸癌である可能性は低いという。
本当は誰もが内視鏡検査を受けるのが望ましいのだが、現実的には無理があるので、便潜血検査で内視鏡検査を受ける人を絞っているといったところだろうか。
ところで、大腸内視鏡検査はたいへん苦しい思いをしたので二度と受けたくないという人もいれば、全然つらくなかったという人もいる。
熟練した専門医師であれば楽に終わるが、そうでないと痛く辛いものになるようである。
やはり、内視鏡検査を受けるなら熟練した医師に受けたいものである。