玄倉林道で現在通行止めとなっている第2隧道は普通「青崩隧道」と呼ばれている。
ところが、インターネットで調べたりすると、ときどき「青崩洞門」と書かれていて、「それは違うんでないの?」と思うことがある。
隧道とはトンネルのことだが、洞門と隧道は同じではないだろう?
丹沢のあちこちに隧道や洞門があるが、この2つははっきりと使い分けられているはずである。
すなわち、洞門という用語が使われているのは、落石から道路を守るために道路の上に屋根を作られた、片側が開いたトンネルのようなところである。
隧道と洞門が混同されている理由はわかっている。
青崩隧道の前後には洞門があり、玄倉川の洞門の入口にはしっかりと「青崩洞門」と記されているからである。
これを見たら、あのトンネルが「青崩洞門」だと勘違いしても不思議はない。
しかし、あくまでも「青崩洞門」はトンネルの手前まででなければならないはずだ。
なお、青崩隧道の手前、道路脇には「青崩隧道」と書かれた標柱も立っている。
片方が開いたトンネルのような物は、片洞門といいます。
洞門というのは、防護用に建てられたトンネルのような物をさし、明かり取りが有るか無いかは関係ありません。