尾瀬の朝といえば、朝靄である。
朝食前に近くを歩いて、写真を撮る。
朝食後、見晴を出発。
まずは尾瀬ヶ原を歩いていく。
「そこの草むらに熊がいたから気をつけて」と聞き注意して歩いていくと、「木道から2~3mのところで熊が食事している」とのこと。本当に木道の近くに小熊がいた。顔が見えたので、写真を撮ったが、ピンボケ。私の後ろにもう一人いたこともあり、小熊は茂みの中に逃げていった。
研究見本園はツキノワグマ頻出のため閉鎖していた。
至仏山へは研究見本園を通っていくので、注意していく。
至仏山へはひたすら登りが続く。
始めは樹林帯を行くが、暑くて汗が噴き出した。
ちょっと開けたところに出ると、燧ヶ岳が見えた。
至仏山の森林限界は標高1700mとかなり低い。樹林帯を抜け出すと、尾瀬ヶ原や燧ヶ岳方面の展望が開ける。
日が差していて暑いかと思ったが、標高が上がってきたこともあって暑さは感じなかった。多少風もあって、気持ちよかった。
登山口から直線的に登ってきたが、最後、左に巻気味に登っていくと、至仏山の山頂である。
至仏山は鳩待峠から登ってくる人が多いようで、山頂はけっこう賑わっていた。
前日よりも晴れ渡っていて、展望が良い。
十分に展望を楽しんだ後、下山開始。滑りやすい石の登山道を下っていく。
タカネナデシコはあちこちで咲いていた。
時期的にはもう終わりかと思ったが、ホソバヒナウスユキソウがまだわずかに残っていたのがうれしかった。
やがて樹林帯に入ると、あとはひたすら鳩待峠を目指して下っていった。
鳩待峠は平日にもかかわらず大勢の人で賑わっていた。