久しぶりに尾瀬を訪れることにした。
夜行バスで早朝、御池に到着。
長袖の服を着ていても、ひんやりとしていた。
軽く食事を済ませて、御池登山口からスタート。
このルートを上るのは2回目だが、前回はすでに10年以上前なので、初めて登るのと大差ない。
登山口からしばらくは木道を行く。
大きな石がゴロゴロした急登になり、再び傾斜が緩くなって木道が出てくると、広沢田代が近い。
広沢田代からしばらく登り、5合目を通過し、次に大きく開けるのが熊沢田代である。
熊沢田代の手前、少し高くなったところから日光白根山が見えた。
そこからなだらかに下っていくと熊沢田代である。
2つの池の間を木道が通っているところで、このコースで一番好きなところである。この眺めを見たくて再訪したのである。
2つの池のところには休憩所もあってよいところである。池の向こうに平ヶ岳も見えた。
熊沢田代の先もしばらくは木道が続く。
熊沢田代から先はまだまだ長く、傾斜もきつくなる。
ガレ場の登りなどもあった。
見晴のよいところで振り返ると、会津駒ヶ岳が見えた。手前には熊沢田代を見下ろすことができた。
やがて、俎嵓に到着。
ちょっと雲が多くなってきて、日光白根山は見えなかったが、男体山は見えた。
柴安嵓の向こうは雲が広がっていて、至仏山は見えなかった。
俎嵓から一旦下って、柴安嵓に登り返す。
柴安嵓の方がちょっと広くて、休憩するのに良い。
尾瀬ヶ原を見下ろすことはできたが、至仏山には雲がかかっていた。
時間的には余裕があるが、午後は雷雨の可能性もあるので、さっさと下ることにした。
見晴新道を下るのも2回目だが、もうほとんど覚えていないので、初めてと変わらない。
下り始めは眺めが良く、至仏山の雲が次第に取れてきた。
樹林帯に入ってからが長かった。
ひたすら下っていくのだが、途中からぬかるんだ道になった。
弥四郎小屋に予約した際、見晴新道が悪路であり、雨のあとはかなりの泥道なるといった注意を受けていた。前回歩いた記憶がほとんどないが、そんなに悪い道だったという気もしなかった。
しかし、実際に下ってみて、本当に歩きづらい道だった。ぬかるみが多い。注意していても靴が泥だらけになった。スパッツを持っていくべきだった。
尾瀬沼からの道と合わさったところで、ようやく歩きやすくなったのだった。
そして、見晴に到着。
12時前には見晴に着いたが、山小屋の受付は午後1時からということだったので、近くの山小屋で昼食を取り、その後はしばらく散策した。
竜宮十字路まで花を探しに行った。
ここは明日も歩くところだが、至仏山に登ることを考えると、あまりゆっくりもしていられないから、今日のうちに見ておこうというわけである。
おかげでヒツジグサを見ることができた。朝のうちは咲いていない花であり、この時間だからこそ見られたのだが、あまり近くでは見られなかった。
今回は、弥四郎小屋に泊まった。
相部屋希望だったが、平日で空いていたので、一人で使うことができた。
けっこう汗をかいたが、尾瀬ではお風呂に入れるのがありがたい。