「target属性」って何のこと? と思う人も多いだろう。
ホームページを作っている人ならわかるかもしれないが、「ホームページ・ビルダー」などのソフトを使っている分には、HTMLの知識がなくても、簡単に作れるから、知らない人も多いかもしれない。
いろいろなサイトを見ていると、リンクをクリックした際に、同じウィンドウに新しいページが表示される場合と、新しいウィンドウが開いてページが表示される場合があると思う。
些細なことであるが、この新しいウィンドウが開いてしまうというのが好きじゃない。
リンクを貼る際に、「target="_blank"」という記述を付加することによって、強制的に新しいウィンドウを開くようにしているのであるが、作成者側の意図がどうあれ、閲覧者には嫌われることも多いようである。
target属性を設定していない普通のリンクでも、右クリックし「新しいウィンドウで開く」を選べば、新しいウィンドウにリンク先を表示することができる。(IE7であれば、その他に「新しいタブで開く」という項目もある。)
しかし、「target="_blank"」と書かれてしまうと、同じウィンドウで開くことができなくなってしまう。
通常のリンクであれば、閲覧者側で同じウィンドウで開くか新しいウィンドウで開くか選択できるが、target属性の指定によって、新しいウィンドウで開くように設定されると閲覧者側の自由が奪われてしまう。そのため、どうしても見終わったページは、いちいちウィンドウを閉じなければならなくなる。
作成者側の意図がどうあれ、閲覧者側からすればまったく迷惑なことである。
target属性を指定したリンクは主にリンク集で利用されることが多い。
リンク集であっても、好ましいものではないから、トップページからサイト内の各ページへのリンクに使うなどもってのほかである。
本来、新しいウィンドウで開くかどうかは見る側にまかせればいいのであって、見せる側が決めるべきことではない。
だから、見せる側で勝手に新しいウィンドウを開かせられるとムッとしてしまう。
どうか、そういうことは見る側の判断にまかせてほしいものである。
嫌われることはあっても、好かれることはまずないといっていいので、極力使いたくないものである。(私も以前利用していたので、あまり他人のことは言えないが、最近は、極力避けるようにしている。とはいえ、今でも、ところどころに残っているかもしれないが・・・)
ちなみに、target属性はHTML4 Transitionalでは非推奨、HTML4 StrictやXHTML 1.1では対応していない。将来的には消えていくべきものである。