給水

レースにおける給水にもやり方というものがある。 慣れない人は、完全に立ち止まって給水するほうがいいが、記録を目指して走っているなら、なるべくペースを落とさず給水したい。 しかし、走りながら給水するのも案外難しかったりする。 普通、給水所ではテーブルの上のコップを取っていくが、中にはボランティアの人が手渡ししてくれることもある。 以前、それを取ろうとして、空振りして、取り損なったことがあった。その時は、近くにいた他のランナーが取って手渡してくれたのだが・・・ 普通はテーブルに置かれたコップを取ることになる。 コップの内側に指を1本入れて、コップを指で挟むようにして取る。 さらに、取ったコップは上の方を指でぎゅっとつかんで折ってしまう。 走りながら手に取ったコップをそのまま口に持っていくと、いっぺんに水が出てきて、こぼしてしまう(そうすると、Tシャツにかかる)こともあるから、飲み口を細く作って飲みやすくするのである。 気象条件によって給水のしかたも変わってくる。 晴れて暑くなりそうなときは、前半からしっかり給水していくし、寒くてほとんど汗もかかないようなときは、少なめでいい。 いずれにしても、のどが渇いてから給水したのでは遅い。 のどが渇く前に少しずつこまめに給水していくべきである。 真夏のレースでもない限り、ごくごくと飲み干すなんてこともない。 たいがいは一口飲むだけ。 このあたりは山を歩く際も同じである。 のどが渇いたからといって、ごくごく飲むのがいいとは思えない。 のどが渇く前にこまめに少しずつ飲むのがいいだろう。 先日、青ヶ岳山荘で休憩後、蛭ヶ岳へ向かう際、水はあるかと聞かれた。 言われて気がついたが、西丹沢自然教室を出発する際、アミノバイタルを飲むために水を飲んだあとは、全然水を飲んでいなかった。 蛭ヶ岳から先も大した量は飲まずに終わった。 もう暑くもないし、汗もあまりかかなかったから、たいして水も必要なかったのだった。

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