西新宿七丁目、小滝橋通りに沿ったこの一帯は知る人ぞ知るコレクターズCDやDVDのお店があちこちに点在する地域である。
新宿大ガード西からせいぜい300mぐらいまでのところにいくつもあるCDショップ。
雑居ビルの一室にあったり、ワンルームマンションの一室にあったりするから、まったく知らずに通り過ぎる人も多いだろう。
そこで売られているのは普通のCDショップで売られているCDとは違う。ブートレグと呼ばれる類のCDが多い。海賊盤とかプライベート盤などと呼ばれたりもしたが、その多くはライヴCDである。
昔は聴くに堪えないような劣悪な音質のものも少なくなかったが、最近は録音機材が進歩しているため、オーディエンス録音でもサウンドボード並に音がよいものもある。また、昔の音源でもけっこう良好な音源が発掘されており、ばかにできない。
こうしたCDは、当然アーティスト公認ではないから、著作権法上、問題がありそうだが、案外黙認しているアーティストも少なくないようである。来日したアーティストがこれらのCDショップに顔を見せるというのは珍しくないらしいのだ。それだけでなく、ブートレグCDを買っていくこともあるらしい。
一方、こうしたブートレグへの対策として、昔のライブ音源を公式に発売するケースもけっこうある。公式に発売されたものなら音も良いから安心して楽しめる。
昔はライブアルバムも少なかったから、実際に見に行かない限りはコンサートの様子がわからなかったが、ライブCDやDVDも多くなり、昔のコンサートの様子がけっこうわかるようになった。これにはブートレグも一役買ってくれたと言っていいのかもしれない。
「Music」カテゴリーアーカイブ
AsiaとYes
Asiaのニュー・アルバムは予想以上によかったので、こんなことなら今月行われた来日公演も見に行きたかった・・・と思ってももう遅い。
オリジナルメンバーで再結成してツアーを開始した時に期待したのは、昔の曲を聴くことであって、このメンバーでの新作など期待していなかった。しかし、ニュー・アルバムを聴いたら、もっと活動を続けてほしくなった。
ここ数年、活動休止していたYesが今年の夏、北アメリカツアーを行うようである。
Steve Howeもこのツアーに参加するから、Asiaのほうは必然的に活動休止になる。もっとも、活動休止なのか終了なのかわからないところだが。
はたして、この後もAsiaとして活動を続けるのかどうか?
しかし、来年の4月にはまたイギリスでツアーを行うようだから、とりあえず、まだ終わったわけではないようだ。
Yesは1968年結成(ファーストアルバムのリリースは1969年)だから、今年40周年である。
北アメリカだけでなく、また日本にも来てほしいものである。
しかし、この夏の北アメリカツアーにRick Wakemanが参加しないのは残念である。代わりにOliver Wakeman(Rick Wakemanの息子)が参加メンバーに入っているが、正式メンバーになったのだろうか?
Phoenix
キース・エマーソン、今秋来日
元ナイス、ELP(エマーソン、レイク&パーマー)のキース・エマーソンの来日公演が決まった。
東京では、10月15日(水)と16日(木)の2日間、渋谷C.C.Lemonホールでコンサートが行われる。
キース・エマーソンに関しては、1992年と1996年に再結成ELPのコンサートを見に行ったが、その後はずっとご無沙汰していた。(数年前にもキース・エマーソン・バンドとして来日したが、その際は見に行かなかった。)
今回の来日公演は、すかさずチケットを予約したので、久しぶりにキース・エマーソンの派手なキーボード・プレイを楽しめそうである。
はたして、どんなコンサートになるのだろうか?
5枚の「狂気」
「狂気」(The Dark Side of the Moon)といえば、1973年に発表された Pink Floyd の代表作であり、アメリカのBillboardアルバムチャートに700週以上に渡ってランクインしギネスブックに載る記録を作り、全世界で3500万枚売れたという驚異的なアルバムである。
私もいつのまにか5枚買っていた。4枚のCDと1枚のLPである。
写真左上は1980年代に買ったイギリス盤CDで、CDとしては比較的初期のものである。
その右は1993年に発売された20周年記念盤(イギリス盤)で、紙の箱に入っている。
左下は2001年に日本で発売された紙ジャケットCDである。
その右は2003年に発売された30周年記念盤SACDで、写真右の大きいのがLPである。