大学入試のカンニング

試験会場で受験生が携帯電話を操作してカンニングを行ったというニュースには驚かされた。携帯電話を操作する手間やそれに対して短時間に回答がなければ意味がないことなど考えると、単独でカンニングを試みるメリットはなく、自力で考えた方が絶対にいいと思っていた。 学生の頃には、大学入試の補助監督のアルバイトをやったことがあったが、その際もまさかカンニングをする受験生がいるなどとは考えもしなかった。 試験会場が大教室の場合、主任監督員(1人)のほかにけっこう多くの補助監督員がついていたが、小さな教室の場合は主任監督員と補助監督員合わせて2人だけだった。 大教室の場合は、試験時間中、けっこう歩き回ったりもしたが、小さな教室の場合は、狭い通路を歩き回られては気が散るだろうと思って、前のほうから眺めるだけにして、あまりうろうろしなかった。各試験ごとに写真照合をしなければならないので、その際には一人ずつチェックしなければならなかったのだが。 大学に入ってからの試験ではカンニングも増えるのか? と思ったが、実際には大学院生の監督の目も厳しく、見つかれば試験は全科目無効で無期停学になってしまうので、リスクが大きすぎたようだ。(全科目無効になれば、単位ももらえないから、当然留年となる。) 評価の厳しい教授なら、点数が悪ければあっさりと「不可」とされてしまうが、甘い教授なら、何か書きさえすれば「可」はつけてくれたのだから、カンニングする必要もなかったのだろう。 (それでも、何度か、カンニングをした学生を無期停学にしたという掲示を見た記憶がある。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください