コロナ禍にあって久しく遠ざかっていた北アルプスへ行った。
今回は夜行1泊で行けるところということで、白馬岳に登ることにした。
大雪渓は2008年以来ということで、大雑把な記憶しかないから、初めて行くのと大差ない。前回は白馬尻の手前でキヌガサソウが咲いていたが、今回は時季が少し遅かったので、花は終わっていた。
やがて軽アイゼンをつけて大雪渓に入っていった。前回はけっこう人が多かった記憶があるが、今回は平日ということもあり、少ない。
次第に傾斜が急になり、そうなると写真を撮る余裕もなく、ひたすら登っていく。
緩斜面になると、歩きやすくなってホッとする。
やがて雪渓歩きも終わりとなるが、その後の登山道が案外きつかった。
体力低下のせいか、足が重い。それほど歩きやすい道でもないし、ゆっくりペースとなった。
高山植物も多いが、すでに秋めいてきていた。
それでもクルマユリやハクサンフウロなどお馴染みの花がいっぱい咲いていた。
そんな中で、初めて見るランの仲間があった。テガタチドリらしい。
村営頂上宿舎から白馬岳の山頂に向かうが、このあたりは完全にガスの中だった。
展望はなくとも、とにかく山頂まで行った。
山頂まで登って、すぐに引き返す。
今回は猿倉を起点に白馬三山を歩いて、あっさり猿倉に下山ということにしたので、頂上宿舎に泊まることにした。
宿泊の受付は12時半からということで、それまで食堂で待たなければならなかった。
このあともずっとガスがかかっていて晴れなかった。
夕方になってようやく杓子岳や鑓ヶ岳などが見えた程度だった。
新型コロナウイルス感染防止のため様々な対策が施されていた。
コロナ前と比べたら本当に徹底した人数制限がなされているようで、私が泊まった部屋は4人しか入っていなかった。3畳分のスペースに布団が2組あったが、そのうちの1組のみ使用。そして、上段は使用せず。食事はセルフテイク方式(バイキング)だったが、手を消毒したうえ、ビニールの手袋をつけて取っていった。席も向かい合わないように座る。この日、夕食を取ったのは47人だったようで、やはり相当の人数制限をしているのだろう。
小屋泊まりの場合、インナーシーツが必須となっているので、用意していった。たいしたことはないとはいえ、荷物が増えてしまうのはうれしいことではなかった。