2010年の蝶ヶ岳、昨年の燕岳につづく第3弾として、今年のGWは八方尾根に行くことにした。
八方尾根はゴンドラ、リフトを乗り継いで、標高1830mまで手っ取り早く登ってしまうことができるから、最初から眺めの良いコースである。
八方尾根ゴンドラリフトは8時からなので、夜行で行ってもこの時間までは待たなければならない。ちなみに、白馬駅から八方行きのバスは8時10分である。バスを利用しないで歩いてしまうという手もあったが、それでも30分程度の差しかないだろう。天気はいいし、あわてずのんびり行くことにした。
8時10分のバスは乗客わずか4人。うち登山者は2人だった。
とはいえ、この時期、八方尾根はスキーやスノーボードをする人たちで大賑わいで、ゴンドラリフトはスキーヤーに混じって乗っていった。
というわけで、9時7分、八方池山荘から歩き始める。
以前、夏に登ったときはガスがかかっていて何も見えなかったが、今回は展望を楽しみながら登っていった。
右手には白馬三山がきれいに見えるが、すでに雲が出始めていた。
ちなみに登山道には雪がない。
八方池山荘(9:07)→八方尾根ピーク(11:22)→唐松岳(11:41-11:42)→唐松岳頂上山荘(11:57)
しばらくすると、左手に五竜岳や鹿島槍ヶ岳が見えた。格好のいい山である。
なだらかな尾根を登っていく。眺めは良いのだが、不帰嶮の向こうは黒っぽい雲であり、なんだか妖しい雲行き・・・
八方池はまだ雪に覆われている。
下の樺だったか、アイゼンを着けている人が多かったの、私もここでアイゼンを着けることにした。
しかし、その後も地肌が露出したところがあって、アイゼン装着はちょっと早かったかと思ったりもした。
八方尾根はゴンドラリフトがあるし、簡単に登れてしまうかと思ったが、久しぶりに登ってみると、案外長い尾根ではないか。
ようやく唐松岳も大きく見えてくるが、まだ先は長い。
そして、だんだんと雲が広がっていく。
11時22分、ようやく八方尾根ピークにたどり着く。
唐松岳の山頂ははっきりと見えたが、剱岳などはかすかに見える程度だった。
そして、唐松岳の山頂へ向かう。
山頂への登りも途中までは雪がない。
11時41分、山頂に到着・・・しかし、ガスで何も見えなくなっていた。
しかたがないので、すぐに下る。
唐松岳頂上山荘に着くと、さっそく受け付け。
午後はガスがかかっていて何も見えないようなので、ずっと山荘内で過ごしていたのだが、実は雨になっていて、しかもすごく寒く、けっこうたいへんなことになっていたらしい。
山荘まで登ってきたが、体調悪くして、玄関近くの廊下に寝かされている方がいた。
5時から夕食。
夕食後、天気は回復し、晴れ間も見えてきた。すぐにまたガスがかかったりするのだが、時間とともによくなってきたので、写真を撮りに外に出ることにした。
雨は上がったとはいえ、外はやたらと寒く十分な装備なしでは5分といられない寒さだったので、ちょっと写真を撮っただけですぐに中に入ったのだった。
山の天気は侮れない。朝の時点ではまさか雨になるとは思わなかった。強風の中、冷たい雨の中を登ってきた人は、さぞやたいへんだったことだろう。危険箇所がほとんどない初級者向きの八方尾根とはいえ、十分な注意が必要だということである。