ヒュッテの中は暖かだった。寝ていて暑かったという声も多かった。
6時から朝食。
朝食後、出発の準備を済ませると、いよいよ出発。
2日目も見事に晴れ渡って、絶好の登山日和となった。
出発前に小屋の前の温度計を見ると、-12℃だった。さすがに寒いが、思ったほどではなかったか。多少風があるようだが、風さえなければ問題ない程度の寒さと思った。
黒百合ヒュッテを出発。始めは樹林帯の平坦な道なので、ストックを使って歩く。二重手袋でも指先が冷える。
すぐに中山峠で、ここで右に折れる。
少し行くと、樹林帯が終わり、急な斜面が現れるので、ストックからピッケルに持ち替える。
ひと登りすると展望が開ける。
黒百合ヒュッテ(6:50)→東天狗(7:38-7:45)→西天狗(7:59-8:09)→黒百合ヒュッテ(8:59-9:16)→渋の湯(10:03)
東天狗への登りで注意すべきは天狗の鼻の岩峰のあたりである。
多くの人に歩かれて、しっかりトレースがついているにもかかわらず、なぜか薄いトレースにさまよいこんでしまった。天狗の鼻付近のトラバースは本来より少し下を行ってしまったようだった。長い距離ではないが、滑落しないよう慎重に進む。
天狗の鼻を過ぎれば、もう一息ですぐ東天狗に到着である。
山頂からは南八ヶ岳や南アルプスが眺められ、振り返れば北八ツの原生林が広がりその先に蓼科山が眺められた。素晴らしい眺めである。
東天狗から西天狗へ向かう。
ゴツゴツした岩峰の東天狗とは対照的に西天狗はふかふかの雪の斜面を登る。
西天狗でもしばし展望を楽しんだ。
展望を楽しんだら下山開始、東天狗との鞍部へと下ると、東天狗へは登り返さず、トラバースルートを行く。
トラバースを終え、山頂からのルートと合流し、しばらく下ると分岐で黒百合平へのルートを下る。
雪はたっぷりとあるし快適な下り。
雪と展望を楽しみながら下っていった。
天狗の奥庭から黒百合ヒュッテへ下る前に、最後の展望を楽しんだ。
黒百合ヒュッテに戻ったところで、しばし休憩。
出発前-12℃を指していた温度計はこのときには2℃にまで上がっていた。寒かったのは最初のうちで、下りでは寒さを感じることがなかったわけである。
まだ早い時間だったので、高見石のほうを回っていくとか、せめて八方台のほうに行ってみるとかいった案もあったのだが、結局、来た道をそのまま渋の湯へ下ってしまった。
短いコースではあったが、十分に満足してしまったのでもういいと思ってしまったのだ。
連休終わりで混雑避けたかったので、11時35分のバスに乗ろうと思っていたが、時間的には十分な余裕があった。特に急ぐことなく下りていったので、渋の湯に下りるのは10時過ぎにはなるだろうとは思ったが、到着は10時3分・・・確かに10時は過ぎていたが、思ったほど時間はかからなかった。
今回は山と高原地図のコースタイムにとらわれてしまっていたようである。登ろうと思えば、1日目に天狗岳に登ってしまうこともできたし、そうすれば2日目は昨年のように北横岳へ縦走するとか周辺を歩いて回ってもよかったのだろう。
天狗岳は初級コースなどと書かれていたりすることもあって、アイゼン買って最初の山が天狗岳などという人もいるらしい。アイゼンの長さを調節していなかったり、アイゼンやスパッツを左右逆につけている人がいたとかいう話を耳にした。
また、ダブルストックで登っている人も見かけた。東天狗のトラバースルートを歩いて岩場をパスしてしまえば、さほど危険はないかもしれないが、あまり甘く見るのは禁物・・・だろう。
木の葉さん こんばんは~
ほんと!この二日間は素晴らしい展望でしたね。
雪の天狗岳は私もいつかいつかと思いながら、今回は展望リベンジに絞りお隣さんでした。
西天狗岳への雪の稜線の登山者の点々、いいですね~
自分もそこにいるような気分になり楽しいです。
昨年、北八ツ訪れたときも晴れて展望抜群でしたが、
今回は全体的に真っ白だったので、なおさらに良かったです。
この時期の北八ツは楽しくていいですね~
来年もまた行きたくなります。