レース用のシューズを履いただけで感じが違う。
今となっては、レースに向けて意識が切り替わるということもないが、久しぶりの感覚である。
レース用のシューズはレース専用で練習では使用しないから、履き古されておらず、軽量のシューズの割りにクッションが良いと感じるのだが、このシューズのミッドソールに使用されている緩衝材による感触の違いでもある。
青梅マラソンは所属クラブの年中行事なので、毎年行っているのだが、ここ2年ほどは申し込むのが遅れて定員に達してしまい、応援にまわっていた。(応援と言っても、実際には真っ昼間から飲み食いしていただけなのだが。)さすがに今年も走らなかったりしたら顰蹙ものなので、受け付け開始となると即座に申し込んでおいたのだ。
それはともかく、今回はスタートの時間を勘違いしてあわてることになった。
以前は10kmが10時スタートで、30kmが12時スタートだったが、いつのまにやら30分早くなっていたのだった。現地に行って初めてスタート時間を勘違いしていたことに気づき、大急ぎでナンバーカードをシャツに付けると、スタート地点へ並びに行かなければならなかった。ウォーミングアップをする時間もあらばこそである。スタート地点へ向かう際に少し走っただけでレースに臨むことになった。
もっとも、スタート直後は混雑していたので、ゆっくりペースで入らざるを得ず、ウォーミングアップのつもりで走っていって、徐々にペースを上げていったので、さほど問題はなかったかもしれない。
練習量は減って、以前のような走りはできないが、それなりの走りはできた。
下り坂では惰性で走らず、わずかに前傾して意識的にピッチを刻んでしっかり走った。
無理のないペースで走っていったので、終盤にも余力を残していた。終盤は胸が少し苦しくなったが、足に疲れはたまっていない。(30kmならともかく10kmなのだから当然か。)ゴールの手前で知り合いに声をかけられたこともあって、最後はスパートをかけることにした。後から抜きにかかろうとした人がいたが、抜かせてあげなかったのだ。
今回、走ったといっても30キロの部ではなく、10キロの部である。あっという間のレースだった。
今でも走ってはいるが、練習量は半減して、本格的な練習などしていないから、レースとは言っても、そこそこ走ればいいやといった走りである。3年前と同じぐらいのタイムかと思ったが、1分ほど遅かった。それでも恐れていたほど遅くはなかったので、まずまずである。
レースに出たからと言って、たいして疲れもしなかった。
本当は、最後の最後にしっかりとスパートできる余力を残しておくのではなく、100%の力を出し切ってゴールするような走りをするべきなのだけど・・・