ようやく日本でも電子書籍が本格的に普及していくことになるのだろうか?
数年前にシグマブック(パナソニック)やリブリエ(ソニー)が発売になったが、普及しないまま消えていった。
その後、アメリカではアマゾンのキンドルが売れ、ソニーのリーダーが追いかけていったものの、日本では発売されず。
日本ではそれよりも携帯電話を利用していくような傾向にあったが、携帯電話の場合、画面も小さいし、文字も小さい。バッテリーのもちが悪いのもネックである。
今年、iPadの発売によって、ようやく日本でも電子書籍に注目が集まり始めた。
しかし、電子書籍端末としてはiPadはさほど良いとも思えなかった。
私のように通勤電車の中で本を読もうという人にはiPadでは大きすぎるのだ。
12月10日発売のソニーのReaderは小さくて、通勤電車の中で読むのにも良さそうである。
モノクロ表示だが、小説を読むのには問題ないし、電子ペーパーを採用していて、液晶よりも見やすいようである。それに、電子ペーパーの場合、バッテリーの持ちがよい。
今回発売の機種には通信機能がないので、オンラインブックストアから直接ダウンロードすることができないという欠点も指摘されるが、私はあまり気にならない。新聞や雑誌をダウンロードして読もうというわけではないのだ。
とりあえず、今あるPDF形式の電子書籍を快適に読むことができるならば、買う価値がある。
使い勝手がいいかどうか、実際に店頭で触ってみて決めることにしよう。
電子書籍で一番気になるのは規格の問題である。
メーカーごとに規格が異なると、競争に敗れた規格の電子書籍を買っていた場合、将来、買い替えを余儀なくされることになるからだ。
早いところ規格を統一してくれるといいのだが、どうなることか?
と思っていたら、Googleが参入することによって流れが変わりそうな気がする。
これまで、アマゾン、ソニー、アップルなど各社でユーザーの囲い込みをしていくことになるのかと思っていたが、Googleの電子書籍は多くの端末に対応しており、囲い込みの意味はなくなりそうな気がするのだ。