朝7時過ぎ、馬返しの駐車場に着いた時点ではポツポツと小雨が降っていた。天気予報では回復傾向にあって問題なさそうだが、はたして・・・
駐車場のすぐ上にトイレがあり、少し登っていくと馬返しの登山口に着く。ここには湧き水もあった。
登山道に入る。
雨はまもなくやんだが、くもり空だった。
1合目が遠かった。標識があったと思ったら0.5合目で、1合目がやたらと遠く感じられた。
2.5合目に分岐があり旧道と新道に分かれる。旧道はガレ場のコースで眺望がよく、新道は樹林帯のコースである。旧道に行きかけたが、くもっていて眺めは期待できないと思い、新道を登っていくことにした。
ひたすら登っていったのだが、暑いから水を飲み、どの程度登ったかスマートウォッチで現在地を確認、そしてまたがんばって登っていく、その繰り返しとなった。それだけきつかったということである。
途中で、雲海の上に出た。雲の上に出ればもちろん晴れていた。こんなことなら旧道を登るべきだったか。樹林帯は風がないので暑かった。そんなわけで、7合目まではなかなかきつかった。
7合目で旧道と新道が合流する。樹林帯を抜け出して展望が開けた。青空をバックに山頂方面が眺められたが、それ以外は雲海だった。
7合目からは気持ちの良い山歩きとなった。なだらかな道となり、少し歩いていくと、8合目避難小屋に着いた。公衆トイレや水場もあり、休憩によいところだが、そのまま先に進むことにした。
平坦な道を進んでいくと、不動平でここにも避難小屋がある。山頂へは右に曲がる。
外輪山への登りで振り返れば、8合目避難小屋や鬼ヶ城が眺められた。
登りの途中で分岐があり、前の人が左に行っていたことから、つられて左に行ってしまった。右のほうが道が良く、ロープも張られていたので、歩きやすいはずである。
ともかく、外輪山に登ると、外輪山の薬師岳や中央火口丘の妙高岳が見えた。薬師岳が岩手山の山頂になる。
周囲の眺めを楽しみながら、山頂へ登っていった。お鉢巡りである。
やがて山頂に到着。
けっこう時間がかかってしまったかと思ったが、わりと早い時間で登ることができた。
山頂でしばし休憩。
十分に展望を楽しんだ後、山頂を出発。お鉢巡りを再開。
外輪山をしばらく歩いてから振り返ると、山頂が格好良く見えた。
外輪山の一番低いところまで行くと、お鉢巡りは終わりで、薬師岳や妙高岳も見納めである。
サクサクと下っていき、8合目避難小屋までいったところで休憩とした。
小屋の前の湧き水、御成清水を飲み、昼食。
7合目からは旧道を下っていった。
旧道は開けていて風がある分、涼しかった。
とはいえ、下っていくにつれて暑くなった。
相変わらず雲が広がっていたが、少しずつ下界も見えてきた。
終盤はやっぱり暑かった。
汗びっしょりになったので、馬返しの登山口に到着すると、湧き水を飲み、着替えをした。そして、もう少し下れば、馬返しの駐車場に到着である。
岩手山は馬返し登山口からの標高差が1400mを超え、けっこうきつかった。標高が上がれば涼しくなるが、下の方はまったく暑かった。
7合目まではきつかったが、7合目から上は快適な夏山歩きを楽しめた。