高妻山

戸隠中社近くの宿に泊まったのだが、朝食は7時30分からとなっていた。しかし、8時過ぎのバスに乗らなければならない。(2本目のバスは1時間半後になってしまうのだ。)というわけで、10分早く朝食を用意してもらい、予定どおりに出発。戸隠キャンプ場へ向かう。
五地蔵山方面の眺め

戸隠牧場から五地蔵山方面の眺め

登山口へ向かって歩いていくと、牧場内にお猿さんがいっぱいいた。ある程度の距離は取っているが、わりと人に慣れているようで、あわてて逃げていくようなことはない。
サル

戸隠牧場にはお猿さんがいっぱいいた

一不動へは沢沿いの道を行く。 今回は2日とも雨の心配もなさそうだったので、登山靴はやめて軽いトレイルラン用のシューズを履いていったのだが・・・沢沿いを歩けば多少濡らすこともあって、登山靴のほうがよかったかと思ったが、ほとんど問題なしだった。 しばらく登っていくと、滑滝が現れる。傾斜もゆるく、クサリもあるので、簡単に通過。
滑滝

滑滝

この上には不動滝があり、左から帯岩のクサリを伝って越えていく。足を滑らせないようにだけは注意していく。 稜線まで登ると一不動で避難小屋がある。振り返れば、下界を見下ろせる。 この先、高妻山の十阿弥陀まで各ピークに石祠が祀られている。(その先も乙妻山の十三虚空蔵まで続いているようである。) 一不動から五地蔵山へ向かって登っていくと、樹間に高妻山が見えてくる。こちらから見ると急峻な山に見える。 左手の展望は開けないが、右手の展望は開けて飯縄山が見えた。
飯縄山

飯縄山

高妻山は樹間に見える程度。
高妻山

高妻山

二釈迦は気づかず、そろそろと思ったら三文殊だったりして、等間隔で並んでいるわけではないのだが、順調に登っていった。 五地蔵はちょっとした広場だが、展望なし。でも、そのすぐ先が五地蔵山の山頂でこちらは展望が開けて妙高山や黒姫山がよく見えた。
妙高山と黒姫山

妙高山と黒姫山

すぐに六弥勒で、弥勒尾根の登山道をのぞいて見たが、明瞭な登山道のようだった。高妻山の登山道は従来、戸隠牧場から一不動経由の登山道を往復するしかなかったが、最近、弥勒尾根の登山道が整備されたらしい。(私が使っている2010年版の山と高原地図には登山道の記載がない。) この先、高妻山が見えてくるが、角度が変わって、それまでほど急峻には見えなくなった。
高妻山

高妻山

七薬師の先、霜で滑りやすくなっているところがあった。 前半の登りでは右手しか展望が開けなかったが、後半は左手の展望が開けて、戸隠連峰や北アルプスも眺められた。
戸隠連峰

戸隠連峰

九勢至まで登ると、いよいよ高妻山が前方に見えるが、明らかに九勢至から十阿弥陀までは間隔が長く高低差も大きい。だから、ここからが長い。
高妻山

高妻山

最後の登りは急登でしかも滑りやすいところもあって、随分と長く感じられた。昨日の疲れが残っていたこともあるだろうが、実際、きつい登りだった。 急登が終わると、あとは山頂までなだらかな道である。 山頂は大勢の登山者で賑わっていた。 北アルプスや戸隠連峰など素晴らしい展望。 鹿島槍ヶ岳と五竜岳の間には白くなった立山が見え、八方尾根の向こうには剱岳も見えた。
北アルプス

北アルプス

登山道をちょっとだけ進むと、乙妻山の向こうに雨飾山~妙高山の山並みも眺められた。 計画の初期の段階では乙妻山まで行こうと思ったが、高妻山は一般に日帰りではけっこう時間がかかってたいへんな山のようなので、高妻山までに変更した。乙妻山も展望は良いらしいが、高妻山のほうが標高は高い。乙妻山も日帰り可能だが、もう一泊するならともかく、下山してそのまま帰るなら、それだけ帰る時間が遅くなってしまうわけで、あえて乙妻山まで行かなくてもいいかと思ったわけである。
乙妻山

乙妻山(後ろに雨飾山や焼山が見える)

高妻山の山頂で昼食をとり、しばらく展望を楽しんだ。 高妻山から御嶽山は手前に山があるため見えないようだが、写真を拡大してみたら、御嶽山の噴煙らしきものが写っていた。
戸隠連峰

戸隠連峰(右奥に北アルプス)

展望を楽しんだら下山開始。だけど、その前に山頂と十三阿弥陀の間の岩の上からもう少し展望を楽しんだ。
焼山~火打山~妙高山

焼山~火打山~妙高山

山頂直下の急坂も下りとなれば早い。滑らないように注意は必要だが、あっさりと下って九勢至へ。 そして、六弥勒から弥勒尾根を下る。 笹藪を切り開いたような登山道で、ジグザグに切られた道ではなく直線的な道なので、けっこう急である。段差もあるので、登りだとけっこうたいへんだろう。やわらかい土の登山道でぬかるんでいるところもあった。新しい登山道だというが、荒れてしまわないかと気になった。 笹藪の道なので、飯縄山や黒姫山を眺めながら下っていった。
黒姫山

黒姫山

飯縄山

飯縄山

樹林帯になると展望はなくなるが、紅葉・黄葉を楽しんだ。
紅葉・黄葉

弥勒尾根の紅葉・黄葉

戸隠牧場に下ると、牧場にはまたサルがいっぱいいた。
戸隠牧場

戸隠牧場(バックは飯縄山方面)

バス停まで戻ると、すでに次のバスが待っていた。シャツを着替え、ジュースを飲んだりしてからバスに乗り込んだ。けっこういい時間に下山できた。
戸隠キャンプ場バス停(8:18)→一不動避難小屋(9:32)→五地蔵山(10:08)→高妻山(11:16-11:40)→六弥勒(12:40)→戸隠キャンプ場バス停(14:06)

高妻山」への2件のフィードバック

  1. またまた、こんばんは~
    飯縄山の次の日は、高妻山だったのですね。
    私が行った日は雲が多かったけど、木の葉さんは二日間ともスンバラシイ快晴で、すごーい!
    私は乙妻山の奥がまったく見えなかったけど、写真を拝見して、どんな感じだったのかよく分かりました。
    北アルプスもくっきり見えて、本当にいい日に行かれて、チョー羨ましい~です。(笑)

  2. この2日間は本当に天気に恵まれました。
    この秋一番の晴天だったのではないでしょうか。
    これだけ天気に恵まれたのは久しぶりです。

    さあ、次は・・・と思ったら、今度の3連休は雨の予報で、どうも後が続かないようで、困ったものです。

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