山小屋ではなかなか眠れないことがあるが、今回はよく眠れた。
6時から朝食だったので、5時半頃に起きて出発の準備する。
3月とはいっても北八ツはまだまだ寒い。と思って、しっかりと寒さ対策をしていったのだが、思いの外暖かかった。年末年始の大菩薩の方が寒かったようだ。そんなわけで、今回の寒さ対策は荷物が多くなっただけに終わった。
7時少し前に黒百合ヒュッテを出発。
黒百合ヒュッテに泊まった人の大半は天狗岳へ登るのだろう。反対方向へ向かう私は少数派である。
中山峠で天狗岳へ向かう人たちと別れて北へ向かう。
ひと登りすると、視界が開けて天狗岳が眺められた。
黒百合平(6:55)→中山展望台(7:22-7:33)→高見石(7:56-8:01)→丸山(8:13)→麦草峠(8:36)→茶臼山(9:15-9:26)→縞枯山(9:57-10:00)→雨池峠(10:09)→三ツ岳I峰(10:44-10:50)→三ツ岳III峰(10:57-11:06)→北横岳北峰(11:37-11:59)→ロープウェイ山頂駅(12:28)
中山の山頂は展望もなく、登山道の途中に標識があるだけだった。通り過ぎた後に、山頂を過ぎたことに気付いて引き返して確認したのだった。
山頂から少し行くと展望台で、こちらは開けていて眺めが良かった。
しばらくは天狗岳や中央アルプス、北アルプスなどの眺めを楽しんだ。
展望を楽しんだ後は、高見石小屋まで下っていった。
高見石からは浅間山などが眺められた。手前の白駒池は真っ白である。
高見石から登り返すと丸山に到着。
丸山からはまた下りとなり、麦草峠へと下っていく。
麦草峠で道路を横断。道路といっても、今の時期はもちろん雪で覆われている。
道路を渡ると、茶臼山へと登っていく。
途中、賑やかな声がすると思ったら、スノーシューの団体さんが休憩していた。眺めの良い場所だったので、写真を撮っていった。
茶臼山の山頂は展望がないが、縦走路から別れて左へ少し行くと展望台で、南八ヶ岳や南アルプス、中央アルプス、御嶽山、北アルプスと展望が広がっていた。
山頂に戻って、今度は縞枯山へ向かう。
一旦下って登り返すと、縞枯山の展望台で眺めが良い。
縞枯山は細長い山頂だった。こちらでも展望を楽しんだ。正面に見えるのが北横岳である。
縞枯山から雨池峠へと下る。
当初の予定では雨池峠からロープウェイの山頂駅へ向かうつもりだったが、まだまだ時間が早かったので、雨池山へ登ることにした。ちょっと急な登りだったか? 北八ヶ岳は樹林帯だが、たいがいどの山にも展望台があるようで、雨池山にも展望台があった。
しかし、雨池山の山頂は気付かないうちに通過してしまった。
またまた下って、三ツ岳へ登り返す。けっこう急な登りである。
三ツ岳I峰に登るとまた展望が広がった。
三ツ岳II峰を通過し、III峰でまた写真を撮った。大岳の右には浅間山や四阿山、左には黒姫山や高妻山が眺められた。
三ツ岳のあたりは岩場になっているが、III峰からの下りにはクサリ場もあった。
坪庭からの登山道と合流するとまもなく北横岳ヒュッテに着いた。山頂まであとどのくらいかと地図を確認したら、10分となっていたので、さっさと登ってしまう。
そして、まず北横岳南峰で展望を楽しむ。
次に北峰へ向かう。
北峰でまた展望を楽しみ、そして昼食にする。黒百合ヒュッテでお湯をわけてもらっていたので、コーヒーも入れた。(初めての給水)
十分に楽しんだので、下山開始。
坪庭へ下っていき、やがてロープウェイ山頂駅に到着。
山頂駅近くからは雪原の向こうに北横岳が見えた。
あとはロープウェイに乗り、バスと電車を乗り継いで帰った。帰りのあずさは時間が早かったこともあってか、空いていた。
今回のルートはほとんどが樹林帯だが、ところどころに展望の開けたところがあって、あちこちで展望を楽しむことができた。
開けたところでは多少風もあったが、樹林帯では風もないので、まったく寒くはなかった。
しかし、登山道脇の木の枝がわずらわしいところもあった。
標高差は大したことないが、いくつもの山を越えていったので、下りは楽でも登りで体力を使った。
トレースがあり踏み固められており、アイゼンをつけて無雪期同様のペースで歩いていくことができた。コースの大半は靴が雪に埋もれることもなかった。スノーシューを履いている人も見かけたが、主要ルートならスノーシューよりアイゼンの方がよかったようである。
今回はとにかく晴天に恵まれ、素晴らしい展望を楽しむことができた。
今回、一気に北横岳まで縦走してしまったので、次に北八ツに行くときは天狗岳を目指すしかないか?
木の葉さん こんばんは
素晴らしい北八ツの二日間だったようで、良かったですね~
南アルプスも北アルプスも中央アルプスも、どれもくっきり。
春霞になりやすい3月に、これだけ穏やかで素晴らしい快晴は珍しいですよね。
足取りルンルン、更に軽やかな木の葉さんの姿が目に浮かぶようです。
三ツ岳、私は転びそうになりながら下りましたが、登りだと本当に急だったでしょう。
掲載写真選びも楽しいやら大変やらで、大いに迷われたこととお察しします。(笑)
もう少し早い時期に行っておくべきだったかと思いましたが、思いの外、天気が良くてラッキーでした。
北八ツの山はなだらかというイメージがあったので、三ツ岳の急登はまったく予想外でした。
掲載写真についてあれこれ考えるというのも珍しいことで、いかに今回展望に恵まれたかわかりますね。