3月はけっこう中途半端な時期である。
雪は残っているが、降雪直後はともかく、あまり楽しめるほど残っていないことが多いし、ぬかるんでいることも多い。
空気は霞んで、展望もあまり楽しめなくなってくる。
麓の方では少しずつ花が咲き始めるとはいえ、まだまだ少ない。
そんなことから、この時期は1000m以下の低い山を歩くことも多くなるのだが、ともかく、他の時期と比べてあまり気乗りしなくなることは否めない。
この週末はお休みしようかとも思ったが、ダイヤモンド富士が見られるかもしれないので、とりあえず出かけてみることにした。
山の上で夕日を見るなら、あまり早く行くことはない。いつもよりゆっくり出ていくことにした。
朝、大山のほうに少し雲がかかっていたが、快晴の天気だった。これはチャンスかも。
今回は土山峠からスタート。
まずは辺室山に登る。
土山峠→辺室山→三峰山→大山→下社→大山ケーブルバス停
物見峠に下って、三峰山へ登り返していく。
西側斜面が崩壊しているところからは丹沢山方面が眺められた。こちらはまだけっこう白い。
三峰山の山頂で昼食。
唐沢峠へ向かい、大山へ登る。
大山への登りでは少し雪が残っていた。
山頂近くでぬかるんだところもあった。
大山の山頂に着いたのは2時半過ぎで、まだそれなりに人がいた。
西側に回り込んでみると、富士山がうっすらと見えた。
雲はなかったので、どうやらダイヤモンド富士が眺められそうである。
ダメならさっさと下るつもりだったが、夕方まで山頂で待つしかない。
普段よりも朝の出発時間を遅くしたが、もう1時間遅くすべきだったか。
日の当たるベンチに座って本を読んで過ごすことにした。
3時を過ぎると、ほとんど人もいなくなってきた。
ちょっと寒くなってきたので、場所を移動し、風をよけつつ日向で本を読んで日が暮れるのを待った。
読んでいた本を読み終えたところで、そろそろ日も沈んできたので、スタンバイ。
そして、いよいよ日が沈んできた。
ダイヤモンド富士を見るのは4回目だが、またも失敗してしまった。
AFからMFに切り替え、AEロックして撮ったものの、まだ考えが足りなかった。オートブラケットで撮るべきだった。
それはともかく、富士山頂の真ん中に日が沈んでいくのをじっと見ていた。
日が沈んだら、さっさと下山開始。
下社へ駆け下りていく。
途中、20丁目の富士見台で日没後の富士山を束の間眺めた。
少しずつ暗くなっていくが、まだヘッドランプは不要の明るさだった。
どのぐらい下っただろうと確かめようとしたら、蓑毛と下社の分岐だった。暗くなり始めていたので、間違って蓑毛方面へと下ってしまっていたのだった。
それで、ちょっと遠回りになったが、かごや道を使って下社へ下った。
下社からは女坂を下った。女坂には街灯があるので、ヘッドランプをつけなくても下っていくことができた。
大山ケーブルバス停に待っていたバスに乗ると、まもなく発車となった。
見事なダイアモンドです。これを見るために山で本ですか、素晴らしい。
私なんか暗くなる前に少しでも下に、なんて考えてしまいます。もっと気持ちに余裕を持たなければいけませんね。素晴らしい瞬間を沢山見逃していたと思います。こうして、木の葉さんの写真を見せて頂き感謝します。
木の葉さん こんばんは
ちょうどいい所で、「乞う!御期待」になって、お待ちしていました。(笑)
専門用語いっぱいで、さっぱり分からないけど、私にはとってもきれいに撮れているように見えます。
高尾山みたいに混まなくて、静かなダイヤモンド富士をじっと眺められて、素敵でしたね~
大山のダイヤモンド富士って、もしかして穴場じゃないですか?
もっとも下山の時間を考えたら、普通の人には大山のダイヤモンド富士は無理かも知れませんよね。(笑)
日没後の富士山も本当に素晴らしいです。
らんジイさん
基本的には早めの下山すべきで、下山途中で日没を迎えるのは避けるべきです。
(今回、まさかの道間違いやってしまいました。)
ダイヤモンド富士を見るのは、やはり特別なケースで、もちろんヘッドランプ等用意して、安全確実なルートを下山です。
sanpoさん
今回、大山でダイヤモンド富士を見たは私を含めて4人でした。
案外、見に行く人はいるものですね。
ヘッドランプは必携ですが、大山ケーブルバス停ならバスの本数も多いので、なんとかなるようです。
書き忘れていましたが、
こちらに掲載したダイヤモンド富士の写真はRAWで撮影し、パソコンで現像する際、明るさを調整して仕上げています。
多少の露出オーバーなら、それなりに仕上げることができるわけで、失敗とはわからないかもしれませんね。