秋の花を探しに三国山稜へ行くことにした。
朝、御殿場線が遅れ、乗る予定だった電車が運休となったりして、大幅に出遅れてしまった。
ともかく、籠坂峠から歩いていった。
以前はアザミ平のあたりではカワラナデシコやオオナンバンギセルなども見ているが、今回はまるで花がない。テンニンソウなどもいっぱいあった気がするが、まったくなかった。わずかにセンブリが咲き始めているのを見た程度である。あまりにも花がなくなってしまいショックを受けた。
三国山から北へ向かい、三国峠に下ると、すぐ近くに駐車場ができているのに驚いた。
三国峠から鉄砲木ノ頭へ登ると、富士山がよく見えた。
秋の花は期待したほど見られなかったが、すっきりとした秋晴れとなって眺めは良かった。
当初の予定では高指山まで行くつもりだったが、出遅れたこともあって、今回はここから下山することにした。
溝状にえぐれた道を下っていった。
駐車場まで下ると、ここも眺めが良かった。(ここがパノラマ台と呼ばれているとは知らなかった。)
この駐車場から鉄砲木ノ頭を往復する人も多いのだろう。駐車場から下も溝状にえぐれた道を下ったが、こちらはあまり歩かれていないようだった。
ハイキングコース入口まで下り、そのまま車道沿いに旭日丘まで歩いていったが、帰りのバスも休日で道路混雑のせいかけっこう遅れてきたのだった。
というわけで、今回見た花は・・・
ところで・・・2009年発行の「かながわの山に咲く花」で「従来、丹沢や箱根に咲いているのはマツムシソウと思われていましたが、最新の研究によりアシタカマツムシソウとして区別されることが明らかになり、海岸に生えるソナレマツムシソウも同じものとされました。」というのを見て、このあたりで見られるのもアシタカマツムシソウと思った。
しかし、その後の資料を見ると、どうもマツムシソウとソナレマツムシソウ(アシタカマツムシソウ)の両方があるらしい。
そんなわけで、今回はこのあたりで見られるのがマツムシソウかソナレマツムシソウか確かめようと思っていた。
「神奈川県植物誌2018」によると、「花期に茎(花序の下まで)は長さ60~90cmあり、根生葉は枯れていることが多く、葉は薄く、裂片は鈍く尖る」のがマツムシソウで、「花期に茎(花序の下まで)は長さ5~25cm、根生葉があり、葉は厚く光沢があり、裂片は丸く切れ込む」のがソナレマツムシソウである。
そして見つけたのが・・・
茎の長さは60cmぐらいはあったので、マツムシソウのようである。
やっぱり、このあたりで見られるのはマツムシソウだったかと納得したのだが、その後、よく見たら、草丈20cm程度のがいくつか見つかった。
茎の長さといい、葉の形といい、ソナレマツムシソウである。
というわけで、このあたりではマツムシソウとソナレマツムシソウの両方が見られるようである。