御来光を期待していたが、朝起きてみれば、ガスがかかっていた。
それどころか外は濡れているようで、早出する人は雨具をつけている。
ガッカリの天気だったが、朝食後、出発するときには雨も降っておらず、予定どおり横岳、硫黄岳方面へ向かうことにした。
まずは赤岳からの下りとなるが、赤岳展望荘の方から登ってくる人も多く、すれ違いに時間がかかった。
トウヤクリンドウやウメバチソウなど秋めいた花をあちらこちらで見ながら横岳へ向かう。
赤岳山荘(6:10)→横岳・奥ノ院(7:14-7:21)→硫黄岳(8:01-8:06)→赤岳鉱泉(9:09-9:19)→美濃戸口(10:58)
奥ノ院まで登ると、赤岳には雲がかかっていたが、阿弥陀岳のあたりは晴れていて青空も見えた。
奥ノ院から先、クサリ場が続き、上から見下ろすと、けっこうけわしい稜線に見える。
が、実際に歩いてみると、高度感はないし、普通に歩いていける。とはいえ、すれ違いにけっこう時間がかかった。
このあたりから小雨になった。大した雨ではないが、うれしくはない。
硫黄岳の山頂でもまだ小雨が降っていた。天狗岳に向かう予定だったが、天狗岳方面もガスがかかっていて見えない。このまま行っても、天気は期待できないし、バスの本数も少ない。
それで、あっさり赤岳鉱泉へ下ることにした。
硫黄岳からひと下りすると、雨もやんだ。樹林帯に入る前、展望の良いところで赤岳と阿弥陀岳が見えた。この後、まもなく阿弥陀岳には雲がかかってしまった。
樹林帯を下り、赤岳鉱泉まで行って、しばし休憩。
沢沿いのルートを下り、やがて林道に出ると、美濃戸口まで歩いていった。
林道沿いにはキバナノヤマオダマキが咲いていた。
もう少し天気が良くなってくれるかと期待したが、残念な天気に終わった。
すれ違いに時間がかかったということもあるが、やはり体力が低下してきたようで、歩くペースも随分と遅くなったと感じた。
稜線ではウメバチソウやトウヤクリンドウなどが見られたが、トウヤクリンドウは日が差さないことには花が開かないし、写真は撮らなかった。コマクサもチラッと見かけたが、もう花の季節は終わりである。