まわりを山に囲まれた雲ノ平で日の出は期待していなかった。
日の出は気にせず、朝食後、出発の準備をして外に出ていくと、昨日は見えなかった黒部五郎岳や笠ヶ岳も眺められた。
そろそろ出発と思っていたら、水晶岳から朝日が昇ってきた。
かつて裏銀座を縦走した時、一番よかったのが鷲羽岳から三俣蓮華岳のあたりだったので、また鷲羽岳に登りたいと思っていた。
状況次第で、鷲羽岳に登らず、日本庭園から黒部源流に下って、三俣山荘に向かうルートも考えていたが、初日に雲ノ平山荘までたどり着いていたし、天気も良さそうなので、2日目は祖父岳を越えて、鷲羽岳に登ることにした。
雲ノ平山荘を出発し、まずはスイス庭園へ向かう。木道を行き止まりまで行くと、薬師岳の眺めがよかった。高天原のあたりはまだ日が差していなかった
分岐まで戻ると、先へ進んでいく。
雲ノ平の向こうに薬師岳が見えた。雲ノ平キャンプ場や雲ノ平山荘も見えますね〜
祖父岳に登っていくはずが、気がついたら平坦な道を歩いて行くばかりで、全然登っていない・・・・・・
スマートウォッチにタッチして現在地を確認したら、日本庭園にいた。分岐に気付かずかなり歩いてしまっていたので、引き返す気にならない。
体が無意識のうちに無理のないコースを選択していたものと解釈した。(実際、その通りだったらしく、このあと苦戦することになった。)
日本庭園の先で三俣蓮華岳や槍ヶ岳が見えた。こちら側から槍ヶ岳を眺めるのも久しぶり。
このあと、黒部源流へとけっこう下る。下った後は登り返さなければならないので、あまり下りたくないのだが・・・
黒部源流でちょっと休憩。
黒部源流から三俣山荘へ向かう。
三俣山荘へ登っていく途中、鷲羽岳が見えた。
道を間違えたとき、三俣山荘から鷲羽岳を往復しようかなどとも考えたが、鷲羽岳への急坂を見て、あっさりその考えは捨てた。
三俣山荘まで登ると、展望が開けて槍ヶ岳が見えた。霞んでいるのがちょっと残念。
水場でたっぷり水を飲み、補給した。
三俣蓮華岳への登りは大したことないと思っていたが、今回は疲れが出てしまい、ゆっくりと登っていくしかなかった。
三俣蓮華岳の山頂に着く頃にはすでに槍ヶ岳は雲に隠れてしまっていたが、鷲羽岳、水晶岳、薬師岳、黒部五郎岳などが眺められた。ちょっと霞んでいたが、まずまずの眺め。
三俣蓮華岳から双六岳へ向かう。
一旦下って登り返すと丸山だが、こちらのほうが少し標高が高い。
また下って、登り返していくと双六岳だが、さらに少し標高が高くなる。したがって、疲れた体には決して楽ではない。(以前、裏銀座を縦走した時は余裕で歩いていったはずだが、随分と体力が落ちてしまった。)
双六岳に着いた時にはさらに雲が増えていたが、鷲羽岳や水晶岳はまだ眺められた。笠ヶ岳なども眺められたが、槍ヶ岳は雲の中である。
双六小屋へと下る。基本的にあとは下るだけなので気分的にはかなり楽になった。
双六小屋に着いたところで、大休止。双六小屋に泊まるか鏡平山荘に泊まるかでちょっと迷ったのだが、時間的に早かったこともあり、鏡平まで行ってしまうことにした。
双六小屋から少し登り返していくことになるが、たいしたことはない。
くもっていて槍ヶ岳が見えないのが残念だった。
弓折岳の手前から鏡平へ下っていく。ここからは完全な下りとなる。
鏡平山荘で受付を済ませた後、かき氷を食べたりして過ごした。
夕方、ポツポツと小雨が降っていたが、槍ヶ岳が見えた。しかし、その後また雲がかかってしまい、とりあえず見えたといった程度で終わってしまった。
鏡平山荘では、当初布団1枚の半分のスペースということで案内されたが、さほど多くはなかったようで、1人1枚で使うことができた。
雲ノ平山荘(5:55)→黒部源流(7:29-7:34)→三俣山荘(8:10-8:15)→三俣蓮華岳(9:22-9:35)→双六岳(10:36-10:43)→双六小屋(11:22-11:53)→鏡平(13:23)