2013年10月に行った時は、初日がくもりのち雨で何も見えなかった。そして、時計がリセットされて誤った時間を表示しているのに気付かず、混乱に陥るというハプニングが発生。2日目は晴れたものの、剱岳には雪が積もってしまったため、剱岳は眺めるだけで帰ってきた。
今度こそ!
天気予報は2日とも晴れ。混雑も予想されるが、晴れてくれさえすればOKである。
今回は夜行バスの毎日あるぺん号を利用することにした。室堂まで直行で朝の7時には着くのだから、これが一番早いし楽である。
そんなわけで、17日の夜、自宅を出発。
何の問題もないはずだった。
ところが、なぜか腰の調子が変だった。腰を痛めるようなことをした覚えもないのに、腰が痛い。とりあえず普通に歩くことはできたが、こんな状態で山に登れるのか?
新宿西口、都庁大型バス駐車場には大勢の登山者が集まっていた。
とはいえ、バスは満席ではなかった。室堂行きのバスで私の隣は空席だったので、窮屈にならず、ゆったりとしていた。
バスは午後11時発だったが、遅れている人を待っていたのか10分ほど遅れて出発。
途中何度か休憩があったが、明け方近くの休憩で外に出たら、半袖では肌寒かった。
7時過ぎ、室堂に到着。標高2420mあるので、当然肌寒く、ジャージを着込む。
そして、まずは朝食のおにぎりを食べ、歯を磨いたり、トイレにいったり、日焼け止めを塗ったりして準備した。
最後に準備運動して、7時45分に出発。
最初は観光客と交じって遊歩道を歩く。
歩いていくと、次第に汗もかいてきたので、半袖のシャツ一枚になった。急ぐ必要ないので、ほどほどのペースで行く。
一ノ越から振り返れば、室堂平のミクリガ池や大日連山がよく見えた。
一ノ越からは普通の登山道で急坂を登っていく。
すると、途中からちょっと頭が痛くなってきた。高山病のようである。水分補給し、ペースを落としていく。
登っていくにつれ、展望が広がっていった。
そして、雄山の山頂に到着。
500円払って雄山神社を参拝。お祓いを受け、御神酒をいただいた。
雄山の次は大汝山で、立山の最高点。ここでも360度の展望を楽しむ。
大汝山の次は富士ノ折立。雄山から富士ノ折立までは高低差のない道である。
少しずつ剱岳に近づいていき、富士ノ折立から見ると、剱岳の手前に真砂岳や別山があるが、大したことないように見える。
富士ノ折立から急坂を下り、真砂岳へ登り返していく。このあたりで調子悪くなってきた。
真砂岳手前のピークは広々としていて休憩している人も多かった。
私もここで休むことにした。ちょっと頭が痛く、生あくびを連発、食欲もない。けっこう長いこと休んでいたが、快復もしない。しかし、それ以上悪くもならなかった。
そのままずっと休んでいるわけにもいかないので、立ち上がって歩行再開。真砂岳まではほとんど平坦な道なので、特段問題もなかった。しかし、その次の別山に登ろうという気にはならなかった。
真砂岳から真砂乗越まで100mちょっと下って、また登り返す。別山へは100m以上登り返さなければならないので、山頂には寄らず、途中から左にトラバースしていくルートに入った。
トラバースが終わると、もはや前にさえぎるものなく剱岳が見えた。ここで、地図を確認。別山乗越経由で行くよりも、剱沢へ直接下っていく方が早そうなので、急坂を下っていった。この道では他の登山者とはまったく会わなかった。ほとんどの人は別山乗越経由で下っているようである。剱岳を見ながら下っていった。
剱沢キャンプ場は上からよく見えていたが、歩けば長くて、なかなかたどり着かなかった。
キャンプ場にようやくたどり着き、さらにその下の剱沢小屋へ下っても、剣山荘はまだその先だった。近くに見えているのだが、疲れた体には遠かった。
剣山荘は混雑が予想され、布団4枚を5人で使うということだった。
が、最終的にはそれほど混まなかったようで、1人で布団1枚を使うことができた。
小屋でのんびり休んでいれば、体調も回復した。ただし、腰のほうは相変わらずだった。
室堂(7:45)→一ノ越(8:22)→雄山(9:10-9:30)→大汝山(9:46-9:55)→富士ノ折立(10:10-10:20)→真砂岳(11:26-11:31)→剣山荘(13:36)