白峰三山縦走・前編

日付 :2006/08/20
コース:広河原→大樺沢二俣→八本歯ノコル→北岳→北岳山荘

 午前0時40分、八王子駅発のムーンライト信州に乗っていく予定だった。
 ところが・・・中央線は人身事故のため大幅に遅れることになった。
 八王子駅のホームで1時間待ち。ムーンライト信州が八王子駅に到着したのは1時38分だった。
 さすがにこんな時間になるともう眠い。電車の中でうとうとしながらも、甲府で降りなければならないから熟睡してしまうわけにもいかず。大月に止まったのは気がつかなかったが、塩山あたりでは目が覚めて、寝過ごすことなく甲府駅で降りる。甲府駅には30分ちょっとの遅れで、午前3時ちょっと前に到着。
 広河原行きのバスは甲府駅を4時発なので、電車が遅れた分、甲府駅での待ち時間が短くなった。通常だと、ムーンライト信州が甲府駅に到着するのは2時21分なので、1時間半以上待たなければならない。もっと早く出してくれればいいのに・・・と思ったら、夜叉神のゲートが5時半にならないと開かないため、出発時間を4時にせざるを得ないということだった。
 電車の中では、まともに眠れなかったので、バスの中で少しでも眠ることにする。
 でも、林道に入ると、すっかり目が覚める。
 天気は快晴で、バスの中から、北岳がよく見えた。
 以前は、大樺沢出合でバスを降りたものだが、このバス停は廃止になっていた。広河原のバス停は北沢峠などに行くバスと同じ場所に統一されていたのだった。

 広河原で軽く朝食のおにぎりを食べ、6時28分、北岳に向けて出発。大樺沢出合の吊り橋を渡って、登山道に入る。

北岳
大樺沢出合からの北岳

 大樺沢出合から二俣までは以前下りで使ったことがあるが、けっこう長かった記憶がある。今回は登りだから、もっと長く感じられるのだろうか?
 大樺沢左岸の登山道を登っていくが、途中、崩壊地で一旦右岸を迂回する。思っていたよりも早く、この迂回路を通過する。
 二俣に近づくと、雪渓が現れる。北岳には若干、ガスがかかり始めた。

大樺沢の雪渓と北岳
二俣の少し下から見た北岳

 7時45分、二俣に到着。
 右俣を渡って左俣コースを登っていく。二俣から先は次第に傾斜が増してきて、歩くペースも落ちてくる。八本歯ノコルに近づくと、ハシゴが次々に現れる。一時はガスに隠れていた北岳が再び姿を現し、バットレスを登る人たちの姿も見えた。

北岳バットレス
北岳バットレス

 9時22分、八本歯ノコルに到着。
 ところどころでバットレスを眺めて、写真を撮りながら登っていったということもあるが、傾斜が増していたので、ペースも落ちていた。
 稜線上には色とりどりの花が咲いていた。豊富な種類の花が咲いているのがよい。あちこちで写真を撮りながら、急ぐことなく山頂に向かっていった。今日は北岳山荘泊まりなのだから、急ぐ必要はなかった。
 10時13分、北岳山頂に到着。山頂はけっこうにぎわっていた。バットレスを登ってきた人たちもいた。すでにガスがかかってきていて、周辺の山はほとんど見えなかった。わずかに中白峰沢ノ頭が見えた程度だった。それでも日が差すとちょっと暑かった。
 しばらく休憩し、10時45分、出発。のんびりと北岳山荘に向かう。
 11時34分、北岳山荘に到着。今日はこれで終わり。農鳥小屋まで行ってもよかったのだが、ガスがかかっていて、何も見えなかったから、行く気がせず。早朝、ガスがかかる前に展望を楽しみながら歩きたかったのである。


登山道で会った花
ミヤマミミナグサ
ミヤマミミナグサ
ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ
トウヤクリンドウ
トウヤクリンドウ
チシマギキョウ
チシマギキョウ
タカネビランジ
タカネビランジ

2日目に続く


広河原(6:28)→二俣(7:45)→八本歯ノコル(9:22)→北岳(10:13-10:45)→北岳山荘(11:34)

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