今回はどこへ行くかと考える。
天気が良さそうだから展望の良い山に登りたい。
しかし、この時期は登山者が多く混むからな・・・
そこで、静かで雰囲気の良いヨモギ平ならちょうど紅葉の時期に当たってよいのではないかと思いついた。
ヤビツ峠行きのバスを待つ登山者の長い列ができていた。当然、臨時便が出ることになったが、バスを2台見送らなければならなかった。天気が良いだけに多くの登山者がやって来たのだった。
ヤビツ峠からまずは表尾根に向かった。
三ノ塔まで登れば展望が広がる。
山肌は秋色に染まり、富士山は白くなっている。
三ノ塔で登山者の多い表尾根からわかれてヨモギ尾根を下る。一転して静かになるが、今回は予想外に登ってくる人たちが何組かあった。今までこんなに人に会ったことはなかったのに・・・
派手な紅葉は少ないが、ところどころできれいな紅葉が見られた。
ヨモギ平は青空をバックに木々が色づいていていい感じだった。
ここで少し休憩。
ヨモギ平から札掛へ下る。
ヨモギ尾根の下りは1箇所ほど支尾根に迷い込む恐れもあるが、迷う心配など全くしていなかった。ところが気がついたら、ちょっとだけ不明瞭になっていた。随分久しぶりに歩くが、一般登山道並に明瞭だったはずなのに間違えてしまったか? しかし、いつ支尾根に迷い込んだのかわからない。尾根は多少不明瞭ながらもそれほど悪くない。下っていくと左の方から沢の水音が聞こえてくるが、さらに下っていくと右からも聞こえてくる。間違ったような、そうでないような半信半疑のまま下っていって、沢に降り立ったら、やっぱり間違えていたことが分かった。
タライ小屋沢を渡って林道へ登り返していく途中で、栄光ヒュッテの前に出た。
天狗さんことハンス・シュトルテさんの「丹沢夜話」に出てくる栄光ヒュッテが札掛のどこにあるのかこれまで知らなかったのだが、なかなかいいところにあると思った。
札掛から車道をしばらく行って、大山北尾根の登山道に入る。
しばらくはひたすら登りである。
P913mまで登って新多摩線16号鉄塔へ下ると、視界が開ける。表尾根方面は逆光になるが、これから向かう前方の山はきれいに色づいている。
ミズヒノ頭の手前のピークからは大山の山頂方面が見渡せた。
やっぱりきれいに色づいている。
北尾根にモノレールが現れると山頂も近い。
北尾根ではほんの数人に会っただけだったが、大山の山頂は多くの登山者でにぎわっていた。
晴れ渡っていて山頂からの眺めはよかった。時間的に丹沢山塊や富士山は逆光になってしまうが、江ノ島方面は海が青くきれいに見えた。
ヤビツ峠へ下っていくと、バスを待つ人たちがいて、悪い時間ではなかったのかもしれないが、そのまま蓑毛まで下っていった。
やって来たバスはヤビツ峠から来たため混んでいて座れなかった。タイミングが悪かったようである。