ゴールデンウィーク後半、遠出しようと思っていたが、不安定な天候のため中止。それでもこの日だけは絶好の晴天に恵まれた。この時期はまだ標高1000m以下の山がきれいである。標高の高い山ではまだ新緑には早いが、標高の低い山はちょうど新緑がきれいな時期に当たる。山野草もいろいろと咲いているので、新緑の山と花を楽しみに宮ヶ瀬湖周辺の低山を歩くことにした。
連休中とはいえ、宮ヶ瀬行きのバスは思ったほど混んではいなかった。宮ヶ瀬方面はヤマビルが多いので、敬遠されているのだろうか? 土山峠で数人降りたが、仏果山方面へ向かったのは私だけだった。
土山峠から最初の登りは植林帯である。それが自然林に変わり、2つめのベンチだっただろうか、スパッツをつけている登山者がいた。ヤマビルがいるので注意した方がいいということだった。(やっぱり・・・)
いつのまにか半原越からのルートと合流していて、気がつけば革籠石山に着いていた。そして、仏果山へ向かう。展望を楽しむなら仏果山と高取山の展望台と思っていたが、この稜線上には展望の良いところがあった。天気が良く、新緑と丹沢山塊の眺めが良かった。
ヤセ尾根を通過していって、やがて仏果山に到着。さっそく展望台に登って、展望を楽しんだ。萌黄色の山が楽しめるのは、この時期ならではである。
展望を楽しんだら、高取山へ向かう。
高取山でも展望台に登って、展望を楽しんだ。
展望台から下りたら、元尊仏山荘の大野さんに会った。あちこち歩いているようで、時々思わぬところで出会うことになる。
高取山から宮ヶ瀬ダムへ下る。
宮ヶ瀬ダムは観光地化しており、それなりの人出があった。
今回、ダムの下に下りる予定はなかったのだが、放水していたので、やっぱりエレベーターに乗って下りていった。
堤体正面の橋の上からは間近で迫力があるが、水しぶきがあがっていて写真を撮るには向いていない。それで、新石小屋橋まで行って写真を撮った。
新石小屋橋からは落差25mの大沢の滝が見られる。巨大なダムが間近にあるので目立たないが、なかなか大きな滝である。
ダムの放流を見た後は、再びエレベーターでダムの上に上がる。ダムの下からあいかわ公園を通っていってもよいのだが、今回はあいかわ公園の上から南山の登山道に入る。南山のルートにはヤマビル除けのスプレーが置かれているが、どれも空のようだった。時期的にまだ早いということか。
仏果山もそうだったが、南山のコースもそれなりに歩いている人がいた。
南山からは仏果山、高取山、大山、そして丹沢主脈の山並みが眺められた。
遊歩道を進んで、権現平まで行くと、ダム方面の眺めが良い。権現平は気持ちの良い広場になっていて、他にも遊びに来ている人たちがいた。
権現平から鳥居原園地へ向かって下っていく。最後の下りに入る前に、宮ヶ瀬湖と虹の大橋、そしてその向こうに蛭ヶ岳が眺められた。
車道に下りて少し進むと鳥居原園地でけっこうな人出があった。
そのまま車道を進み、虹の大橋を渡って宮ヶ瀬バス停に向かう。
バスに乗る前に宮ヶ瀬ビジターセンターに寄って、新しい館長さんにお会いした。(3月まで西丹沢自然教室の館長さんだった方である。)
宮ヶ瀬は観光客で賑わっていた。ビジターセンターもけっこうな賑わいだったが、登山者は少なそうだった。
館長さんのことは、蛭ヶ岳から出勤したなど、Facebookで近況を知っていたのだが、みやま山荘からならもっと簡単に山から出勤できるということだ。
ゴールデンウィーク後半は天候が不安定になったが、この日だけは一日晴れていて眺めも良かった。何よりもこの時期は新緑がきれいなところがよい。
また、あちこちでいろいろな花を楽しむことができた。
チゴユリ、フデリンドウ、ジュウニヒトエ、キランソウ、タチキランソウ、ミツバツチグリなど多くの花を楽しむことができた。やはり、これもこの時期ならではである。暖かくなるとヤマビルが多くなるので注意が必要なところだが、宮ヶ瀬湖周辺の山を歩くなら、この時期が一番ではないかと思う。